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2025/09/07
鏡を見るたびに気になってしまう「ほうれい線」。
年齢とともに深くなっていくその線は、顔全体の印象をぐっと老けさせてしまいます。そのため、多くの方が悩みを抱えています。
これまでヒアルロン酸注入やレーザー治療などが主流でしたが、再生医療の分野で注目を集めているのが「エクソソーム治療」です。
エクソソームとは、幹細胞から分泌される極めて小さな物質で、細胞同士の情報伝達や再生を促す働きがあります。肌の弾力やハリを取り戻し、ほうれい線の改善につながる可能性があるとして、美容医療の現場で導入が進みつつあります。
一方で、まだ新しい治療法であるため効果の現れ方や持続期間、副作用や安全性についても十分な理解が欠かせません。
この記事では、エクソソームがほうれい線にどのように作用するのか、その美容効果と注意点を医学的な視点からわかりやすく解説していきます。
それでは、このほうれい線はなぜ出来てしまうのでしょうか?
表面に現れるしわは単なる年齢のサインではなく、肌の奥にある真皮の変化や、筋肉・脂肪といった顔の土台構造、そして紫外線や乾燥といった外的刺激が複雑に関わって生じています。
原因を知らずに対策をしても、一時的な効果しか得られず、すぐに元に戻ってしまうことも少なくありません。ここでは、医学的な視点から「ほうれい線ができるメカニズム」を詳しく見ていきましょう。
ほうれい線が目立ち始める大きな要因の一つが、加齢による真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少です。
肌は表皮・真皮・皮下組織という層で構成されており、真皮には肌の弾力やハリを支える線維状のタンパク質が網目のように張り巡らされています。
しかし加齢とともに線維芽細胞の働きが衰え、コラーゲンやエラスチンの産生量が減少すると、その構造が緩み、皮膚がたるみやすくなります。
とくにほうれい線部分は頬の重みがかかるため、支えが弱まると溝状に深く刻まれやすくなります。さらに、ヒアルロン酸などの水分保持成分も加齢で減るため、肌の内側からのふくらみが失われてシワが定着しやすくなるのです。
実際、40代以降では真皮コラーゲン量が20代の半分以下に低下すると報告されており(Dermato-Endocrinology, 2012)、ほうれい線は年齢サインとして現れやすい部位だといえます。
ほうれい線の形成には、皮膚だけでなくその下にある筋肉や脂肪組織の構造変化も深く関わっています。
加齢や生活習慣により表情筋(特に口輪筋や頬筋)の緊張が低下すると、顔の脂肪や皮膚を十分に支えきれず、重力に負けて下垂していきます。
さらに、加齢に伴う脂肪組織の再分布も頬上部のボリュームロスを招き、その重みが下に流れて口元に集まることでほうれい線が目立つようになります。
こうした変化は「顔面の支持構造の老化」と呼ばれ、外見の老化に大きな影響を与えることが知られています。
表情筋は使わなければ衰えやすいため、無表情でいる時間が長い人ほど筋肉量が減少しやすく、ほうれい線の進行が早まる傾向にあります。
つまり、皮膚のたるみは単なる表面の問題ではなく、顔全体の立体的な構造変化によって生じる現象なのです。
ほうれい線の悪化には、日常生活で受ける外的ダメージも関係しています。
紫外線(UV-A)は真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを分解する酵素(MMP:マトリックスメタロプロテアーゼ)の生成を促してしまいます。
この現象は「光老化」と呼ばれ、肌の弾力低下やしわ形成に強く関与しています。実際、米国皮膚科学会によれば、顔のしわの約80%は紫外線による光老化が原因とされています。
また、空気の乾燥やエアコンによる水分喪失も表皮バリア機能を低下させ、皮膚の柔軟性を奪い、しわができやすくなります。
加えて喫煙や大気汚染などの環境要因も活性酸素を発生させ、真皮細胞を傷つけて肌の老化を加速させます。
このように、ほうれい線は加齢だけでなく、紫外線や乾燥など日常的な外的刺激の積み重ねによっても深く刻まれていくのです。
美容再生医療の分野で注目を集めているのが「エクソソーム治療」です。
ほうれい線は真皮のコラーゲン減少や皮膚の弾力低下によって生じますが、エクソソームにはその根本原因に働きかける力があると考えられています。
エクソソームは幹細胞から分泌される極めて小さな物質で、細胞間の情報伝達を担い、傷ついた細胞の修復や再生を促す働きを持ちます。
こうした性質により、真皮内の線維芽細胞を活性化させてコラーゲン産生を促したり、肌の再生力を高めてハリを取り戻したり、さらには炎症を抑えて肌環境を整える作用が期待されています。
ここでは、エクソソームがどのような仕組みでほうれい線にアプローチするのかを、医学的根拠とともに詳しく見ていきましょう。
エクソソームがほうれい線の改善に役立つと考えられている最大の理由は、真皮に存在する「線維芽細胞」を活性化する作用にあります。
線維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、肌の弾力やハリを支える主要成分を生み出す細胞です。しかし加齢や紫外線ダメージによってその働きは徐々に低下し、結果として真皮構造が緩み、ほうれい線が目立つようになります。
エクソソームには成長因子やマイクロRNA、サイトカインといった多様な生理活性物質が含まれており、これらが線維芽細胞に作用してコラーゲン合成を促すことが実験的に示されています(Frontiers in Cell and Developmental Biology, 2020)。
つまりエクソソームは、単に外側から皮膚を支えるのではなく、内側の細胞機能そのものを再活性化させることで、ほうれい線の根本的な原因に働きかけられると考えられています。
エクソソームは、皮膚組織の修復と再生を促進する作用があると報告されています。
幹細胞から分泌されるエクソソームは、損傷した細胞の修復や再生をサポートするメッセージ物質として働き、周囲の細胞の増殖や分化を誘導します。
これにより、加齢や外的ダメージで劣化した真皮組織に新たな細胞を呼び込み、肌全体の厚みや弾力を回復させる効果が期待されています。
実際、ヒト皮膚モデルを用いた研究では、エクソソームを添加することで皮膚の厚さが増し、弾力性が向上したとの報告もあります(Stem Cell Research & Therapy, 2019)。
このような再生作用は、単にしわを一時的に埋めるヒアルロン酸注入などとは異なり、肌そのものを若返らせる根本的アプローチといえます。そのため、特にほうれい線のように真皮から刻まれる深いしわの改善に適していると考えられています。
さらにエクソソームには、肌内部の慢性炎症を抑える働きや、肌質そのものを整える効果も期待されています。
加齢や紫外線ダメージで生じる微小な炎症は、線維芽細胞の働きを阻害し、コラーゲン分解酵素(MMP)の産生を増やして肌老化を進める要因となります。
エクソソームに含まれる抗炎症性サイトカインやマイクロRNAは、これらの炎症シグナルを抑制し、細胞環境を若返らせる方向へと導く作用を持つと報告されています(Journal of Investigative Dermatology, 2020)。
また、肌のバリア機能を担う角化細胞の分化を促す作用も確認されており、乾燥やくすみ、キメの乱れなど肌全体の質感を改善する効果も期待されています。
つまり、エクソソーム治療は単に「しわを浅くする」だけでなく、炎症を鎮めて肌環境を整えることで、総合的な若返り効果を発揮する可能性があるのです。
はじめてエクソソーム治療を検討する際に多くの方が気になるのが、「どのように施術を受けるのか」「どれくらい通えば効果が出るのか」という点です。
エクソソームは、注射や点鼻、点滴などさまざまな方法で投与され、目的や肌の状態に合わせて使い分けられます。
ただし、エクソソーム治療はヒアルロン酸のように即効的にシワを埋めるわけではなく、細胞を活性化して肌の再生力を高めるため、効果の実感にはある程度の時間と継続施術が必要です。
ここでは、代表的な施術方法と、効果が現れるまでの期間・持続目安、さらに他の美容医療との併用について詳しく解説していきます。
エクソソーム治療には複数の投与方法があり、目的や部位によって使い分けられます。
ほうれい線のように局所的なシワ改善を目的とする場合は、エクソソーム製剤を真皮〜皮下層に直接注入する「注射」が一般的です。
極細針や水光注射機を用いて細かく均等に注入することで、真皮内に高濃度のエクソソームを届け、線維芽細胞や角化細胞をダイレクトに刺激します。
また、皮膚表面から浸透させる「導入療法」も用いられており、ダーマペンやエレクトロポレーションなど微細な穴や電気的刺激を加えて経皮吸収を促進することで、肌全体のハリや質感を向上させる効果が期待されます。
さらに、全身的なアンチエイジングを目的とする場合は「点滴投与」が行われることもあり、血流を介して全身の細胞へエクソソームを届ける方法です。
いずれの施術も基本的に日帰りで行われ、麻酔が不要または表面麻酔のみで、ダウンタイムが少ないのが特徴です。ただし使用する製剤の濃度や品質、投与法はクリニックごとに異なるため、事前に詳細を確認するようにしましょう。
➤ 世田谷内科のヒト幹細胞エクソソーム点滴(幹細胞培養上清液)療法
エクソソーム治療は即効性のある施術ではなく、細胞の再生やコラーゲン産生をゆるやかに促すため、効果が現れるまでにはある程度の時間が必要です。
一般的には、施術から2〜4週間ほどで肌のハリ感やうるおいの向上が感じられ始め、約1〜3か月かけて徐々に真皮構造が再構築されることで、ほうれい線が目立ちにくくなっていきます。
臨床的な報告でも、複数回の施術を一定間隔で行うことで改善度が高まる傾向が示されており、多くのクリニックでは2〜4週間おきに3〜5回程度の施術を推奨しています。
その後は効果を維持するために、半年〜1年に1回のメンテナンス施術を行うケースが多いです。
ただし、個々の肌状態や年齢、生活習慣によって効果の出方や持続期間には差があります。そのため、過度な即効性を期待するのではなく、中長期的に肌質や弾力を底上げする治療と理解することが大切です。
エクソソーム治療は単独でも十分な効果を期待できます。しかし、他の美容医療と併用することで相乗効果を狙うケースも多くみられます。
たとえばヒアルロン酸注入は、真皮にボリュームを補い即効的にシワを持ち上げる施術ですが、効果が一時的であるという弱点があります。そこにエクソソームを併用することで、即効性(ヒアルロン酸)+根本改善(エクソソーム)という両輪でアプローチでき、より持続的なほうれい線改善が期待できます。
また、PRP(多血小板血漿)療法も皮膚再生を目的とする施術として知られており、PRPに含まれる成長因子とエクソソームの作用が補完し合うことで、線維芽細胞活性やコラーゲン生成が一層高まると報告されています(Aesthetic Surgery Journal, 2021)。
さらに、ダーマペンやレーザー治療などによって肌に微細なダメージを与えたあとにエクソソームを導入する「コンビネーション治療」も行われており、浸透効率の向上と回復促進が見込めます。
ただし併用治療はダウンタイムや費用が増えるため、医師と相談して肌状態や目的に合った組み合わせを選ぶようにしましょう。
エクソソーム治療は、肌の再生力を高めてほうれい線などの老化にアプローチできるとして注目を集めています。
一方でまだ新しい医療技術であり、慎重な判断も欠かせません。どんな美容医療にも少なからず副作用やダウンタイムの可能性があり、さらにエクソソームは製剤の品質や医療機関の安全管理体制によって効果やリスクが大きく変わります。
加えて、現時点では日本で正式に承認された治療ではなく、自由診療として提供されているため、費用や内容もクリニックごとに大きな差があります。
安心して治療を受けるためには、メリットだけでなく潜在的なリスクも理解したうえで、信頼できる医師とよく相談することが大切です。
ここでは、エクソソーム治療を検討する際に知っておくべき注意点と副作用リスクについて解説します。
エクソソーム治療は比較的低侵襲で安全性が高いとされています。
しかし、医療行為である以上、副作用やダウンタイムのリスクが全くないわけではありません。注射や導入など皮膚に直接施術を行う場合は、施術部位に一時的な赤み・腫れ・内出血・熱感が生じることがあります。
これらは通常数日以内に自然に消退しますが、体質によっては長引くこともあります。また、ごくまれに免疫反応によるアレルギー様症状(かゆみ、発疹など)が起こる可能性も否定できません。
ダウンタイムは比較的軽いとされ、日常生活への支障が少ない点はメリットですが、「絶対に安全」と思い込まず、リスクを理解した上で施術を受けることが大切です。
とくに敏感肌やアレルギー体質の人は、事前にパッチテストや医師の問診を受けておくと安心です。エクソソーム治療の副作用やリスクについては別の記事でもまとめています。
気になる方は是非ご参照ください。
エクソソーム治療においては、使用する製剤の品質と取り扱う医療機関の安全管理体制が極めて重要です。エクソソームは幹細胞を培養する過程で得られるため、その原料細胞の由来や培養環境、抽出・精製方法によって含有成分や純度が大きく異なります。
品質が不十分な製剤では、効果が期待できないだけでなく、細菌・ウイルスなどによる感染リスクや異物反応など健康被害を招く恐れもあります。厚生労働省も、ヒト由来の細胞加工物を用いる治療では厳格な滅菌・管理基準を求めており、GMP(適正製造基準)に準拠した施設で製造された製剤を選ぶことが推奨されています。
また、医師の資格を持たないエステサロンや美容サロンで「エクソソーム導入」と称する施術を行っている例も見られますが、これらは医療行為ではなく安全性が保証されていません。
必ず医師が常駐し、感染管理や品質管理体制が整った医療機関を選ぶことが不可欠です。
エクソソーム治療は、現時点(2025年時点)では日本国内で厚生労働省の承認を受けた医薬品・再生医療等製品ではなく、いわゆる自由診療(保険適用外)として行われています。
そのため、保険が使えず全額自己負担となり、1回あたり数万円〜十数万円程度の費用がかかるのが一般的です。また、自由診療であるために、使用されるエクソソーム製剤の種類や濃度、施術方法、施術回数、料金体系は医療機関ごとに大きく異なります。
さらに、承認製品ではないため、効果や安全性に関するエビデンス(臨床試験データ)がまだ限定的である点にも注意が必要です。
エクソソーム治療は再生医療の中でも研究途上にある分野であり、今後の知見の蓄積によって標準治療になる可能性もありますが、現時点では「確立された治療」ではないということを理解しておくべきです。
そのため、施術を検討する際には、リスクと費用を十分に比較・検討したうえで判断することが大切です。
ほうれい線は、加齢による真皮コラーゲンの減少や表情筋・脂肪のたるみ、紫外線や乾燥などの外的ダメージが重なって生じる、老化の象徴ともいえるサインです。
従来はヒアルロン酸注入などの対症的なケアが中心でしたが、近年注目されているエクソソーム治療は、線維芽細胞を活性化してコラーゲン産生を促し、肌の弾力やハリを根本から取り戻す再生医療として期待されています。
ただし、エクソソーム治療はまだ研究途上の分野であり、効果や持続期間には個人差があるため、品質管理の行き届いた製剤と信頼できる医療機関を選ぶことが欠かせません。
その点で、世田谷内科・糖尿病総合クリニックのmaxNFC ヒト幹細胞エクソソーム点滴療法は、歯髄・骨髄・脂肪・臍帯血という4種類の幹細胞由来エクソソームをすべて含有し、1バイアルあたり約7800億個もの高濃度エクソソームを安定供給できる特許技術を採用しています。
厳選された日本人ドナー由来細胞を用い、培養ロット差を抑えるために「スーパーセル」と呼ばれる特定幹細胞を選抜・不死化することで、毎回安定した効果が得られるよう設計されているのも大きな特長です。
さらに、点滴療法に加えて自宅で行えるヒト幹細胞エクソソーム点鼻薬など複数の投与ルートが用意されており、忙しい方でも取り入れやすいです。
ほうれい線をはじめとするエイジングケアだけでなく、疲労回復や育毛(白髪予防)、認知機能サポートなど全身の再生医療にも対応しているため、幅広いニーズにお応えいたします。