胃腸炎が治ったと思ったらまた嘔吐…再発リスクと完治の基準は? |【公式】自由が丘・奥沢の総合内科なら世田谷内科・糖尿病総合クリニック

胃腸炎が治ったと思ったらまた嘔吐…再発リスクと完治の基準は?

 

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胃腸炎が治ったと思ったらまた嘔吐…再発リスクと完治の基準は?

胃腸炎の症状が治まり、ようやく普段どおりの生活に戻れた。ところが、元の生活リズムに戻した途端、再び吐き気が出て嘔吐してしまった。

このような経過をたどる症例は、決して珍しくありません。

多くの胃腸炎患者さんに共通するのが、「まだ完全に回復しきっていない段階で、食事内容や生活習慣を急に元に戻してしまう」ことです。胃腸が十分に回復していない状態で無理をすると、症状がぶり返す、いわゆる再発を起こす可能性が高くなります。

ストレス性胃腸炎の場合、問題となるのは一時的な症状そのものではなく、ストレス要因です。短期間のオーバーワークによる胃腸炎であれば、症状が落ち着けば大きな問題にならないこともあります。

しかし、職場環境や仕事内容そのものが原因となっている場合、症状が一時的に改善しても根本的な解決に至っているとは言い切れません。

一方、感染性胃腸炎では、原因となる細菌やウイルスが体内から排除されるまでに数日を要します。その過程で免疫力が低下している状態で無理をすると、症状が再燃しやすくなります。特にウイルス性胃腸炎は、治癒後であっても同じシーズン中に再び感染することが珍しくない疾患です。

では、胃腸炎が「治った」と判断できる完治の基準や目安は、何を参考にすればよいのでしょうか。

参考記事: なぜ胃腸炎で頭痛が起きる?主な原因4選と対処法について

胃腸炎の症状が治まっても
数日間は安静にして無理をしない事

胃腸炎の症状が治まっても数日間は安静にして無理をしない事

胃腸炎の症状が落ち着いたとしても、少なくとも数日間は安静にして、無理をしてはいけません。これは全てのタイプの胃腸炎にも言える事です。

まず大前提として理解しておきたいのは、胃腸炎は胃や腸に炎症が起きる疾患です。下痢や嘔吐といった目に見える症状が治まったからといって、体内の回復が完全に終わっているわけではありません。

炎症によって傷ついた消化管の粘膜は、症状が消えてからもしばらく修復の過程が続いており、その間は消化機能や免疫機能も低下した状態にあります。

この段階で、すぐに脂っこい食事や刺激の強い食事に戻したり、残業や無理なスケジュールで身体に負荷をかけたりすると、回復途中の胃腸に再び負担がかかり、吐き気や嘔吐、腹痛が再発する原因になりかねません。

胃腸炎が”治ったように感じる時期”こそ、実は最も再発しやすいタイミングです。それを意識して体をしっかり休ませるようにしましょう。

胃腸炎が「治ったはずなのに再発する」理由

胃腸炎が「治ったはずなのに再発する」理由

胃腸炎が再発したのではなく、症状の波として再び強く出ているだけの場合があります。

胃腸炎、とくに感染性胃腸炎では、症状が一直線に良くなるとは限らず、「良くなったり悪くなったり」を繰り返しながら回復していくことが多く見られます。

そのため、いったん嘔吐や下痢が止まっても、数日後に再び吐き気を催すことがあります。

また、胃腸炎の回復期には、自律神経のバランスが乱れやすいことも知られています。

胃や腸は自律神経の影響を強く受ける臓器であり、睡眠不足や精神的緊張、生活リズムの乱れが引き金となって、症状が再燃することがあります。

特に「症状が治ったという安心感」から生活ペースを急に戻した際に、体がその変化についていけず、結果として吐き気や腹部の不快感を感じることがあります。

さらに注意が必要なのは、胃腸炎と似た症状を引き起こす別の疾患を併発している場合です。胃腸炎だと思っていた症状が、実は胃潰瘍や胆のう疾患、薬剤性胃腸障害などであった場合、症状が一時的に軽快しても再び嘔吐を繰り返すことがあります。

「治ったと思ったのにまた吐いた」という場合は、単なる再発とは限らず、診断の見直しが必要な兆候である可能性も否定できません。

再発しやすい胃腸炎のタイプとは

胃腸炎は一度治ったように見えても、原因や体の状態によっては再び症状が現れることがあります。基本的に、どのタイプの胃腸炎でも再発の可能性は否定できません。

しかし、原因や発症理由によって「再発しやすい胃腸炎」と「比較的落ち着きやすい胃腸炎」があります。

ここでは、特に注意して経過を見ていきたい再発リスクの高い胃腸炎のタイプと、それぞれが再発しやすい理由について、解説します。

ウイルス性胃腸炎は「治ったあと」こそ注意が必要

ウイルス性胃腸炎は、症状が落ち着いたあとでも注意が必要な胃腸炎です。

嘔吐や下痢が止まると、多くの方は「もう治った」と勘違いしてしまいます。

実際には、症状が軽快しても腸の粘膜はまだ炎症の影響を受けており、消化吸収機能や免疫機能も完全には回復していない段階であることが多いのです。

この状態で通常の食事や生活リズムに戻すと、弱った腸が刺激に耐えられず、再び吐き気や腹部不快感があらわれます。

また、ウイルス性胃腸炎は免疫が十分に形成されにくいものも多く、同じシーズン中に別のウイルスや型の異なるウイルスに再感染するケースも珍しくありません。

「一度かかったから大丈夫」と油断せずに、症状が治まったあとも、体はまだ回復途中であるという認識を持ち自分の身体と向き合うようにしましょう。

細菌性胃腸炎で症状がぶり返す場合は?

細菌性胃腸炎で症状がぶり返す場合、多くはウイルス性と同様「完全に排除されていない、もしくは死滅していない」ことが理由です。

細菌性胃腸炎は、体内に侵入した細菌やその毒素によって胃腸の炎症が引き起こされるため、症状が一時的に軽快しても、腸内に原因菌が残っていると再び炎症が強まることがあります。

特に解熱や下痢の改善だけをもって回復と判断し、自己判断で通院や治療を中断した場合に、症状が再燃しやすくなります。

また、細菌性胃腸炎では、腸内環境の乱れが長引きやすい点も問題です。炎症によって腸内細菌のバランスが崩れると、消化機能が不安定な状態が続き、食事内容や体調の変化をきっかけに腹痛や下痢、吐き気が再び出現することがあります。

さらに、抗菌薬が使用された場合でも、原因菌の種類や薬剤への感受性によっては十分な効果が得られず、症状が繰り返されてしまうこともあります。

細菌性胃腸炎は、単に「症状が落ち着いたかどうか」だけで完治を判断することが難しいです。発熱や血便、強い腹痛を伴う再発がみられる場合には、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

ストレス性胃腸炎はストレスの元を絶たないと再発の危険性大

ストレス性胃腸炎はストレスの元を絶たないと再発の危険性大

ストレス性胃腸炎は、症状そのものを抑えるだけでは再発を防ぐことが難しい胃腸炎です。

このタイプの胃腸炎では、胃や腸の炎症そのものよりも、自律神経の乱れを引き起こすストレス要因が大きく関与しています。

そのため、薬の服用や一時的な安静によって症状が落ち着いたとしても、ストレスの原因が解消されていなければ、再び胃痛や吐き気、下痢といった症状が現れてしまいます。

特に注意したいのは、仕事の過度なプレッシャーや長時間労働、人間関係の緊張など、日常生活の慢性的なストレスが原因である場合です。

このような状況では、症状が改善しても胃腸の働きは不安定なままで、ちょっとした体調の変化や精神的負荷をきっかけに再発を繰り返すことがあります。

「忙しい時期だから仕方がない」「少し休めば治るだろう」と自己判断してしまうと、症状の慢性化や長期化につながるおそれもあります。

ストレス性胃腸炎を根本的に改善するためには、薬物療法だけでなく、生活環境や働き方の見直し、自律神経のバランスを整える対策が欠かせません。

症状を繰り返している場合は、我慢せずに医療機関で相談し、原因となっているストレス要因も含めて生活改善を進めていきましょう。

医師が考える「胃腸炎が完治した」と判断する基準・目安

医師が考える「胃腸炎が完治した」と判断する基準・目安

胃腸炎が完治したというのは、実は明確な一線が引けるものではありません。

診察では、「治ったかどうか」を単独の症状や本人の感覚だけで判断することはなく、経過や全身状態を含めて総合的に診断します。

言い換えれば、完治とは「問題が起き続けている可能性が低い状態に到達したかどうか」という医学的な見極めでもあります。

症状が一時的に消えていても、経過や背景によっては慎重な観察が必要になることがあり、逆に軽い症状が残っていても完治と判断できるケースも存在します。

ここでは、ご自身でも確認できる完治の基準や目安についてお伝えします。ただし、最終的な判断は自己判断に頼らず、必ず医療機関で医師の診察を受けたうえで行ってください。本内容はあくまで参考としてご活用ください。 

胃腸炎の治療について

症状が完全に落ち着き、ぶり返しがない状態が続いているか

医師がまず確認するのは、嘔吐や下痢、腹痛といった主症状が一時的に治まっただけではなく、一定期間感じていないかどうかです。

胃腸炎は回復途中に症状が波打つことがあるため、「半日だけ症状が出なかった」「1日調子が良かった」という段階では、完治とは判断しません。

少なくとも数日間、症状が再燃せず、日常生活の中でも大きな不調が出ていないことが、ひとつの目安となります。

 食事を通常量に戻しても症状が出ないか

 食事を通常量に戻しても吐き気などの症状が出ないか

完治の判断において、食事に対する耐性は非常に大切なポイントです。

流動食や消化の良い食事だけでなく、徐々に通常の食事に戻した際に、吐き気や腹痛、下痢が再び起こらないかを確認しましょう。

症状が消えていても、少し食事量を増やしただけで不調が出る場合は、胃腸の回復がまだ不十分である可能性があります。食後の体調が安定しているかどうかは、患者自身でも確認しやすい完治の目安のひとつです。

発熱や全身症状が再発していないか

発熱や吐き気が再発していないか

胃腸炎の中には、発熱や強い倦怠感を伴うものもあります。

完治と判断するためには、消化器症状だけでなく、全身状態に問題がないことも重要です。微熱が続いていたり、食事は取れているものの強いだるさが残っていたりする場合は、体内で炎症が完全に収束していない可能性があります。

日常生活に戻っても体調が大きく崩れないか

日常生活に戻っても体調が大きく崩れないか

仕事や家事、外出など、ある程度の生活負荷をかけても体調が変わらないかどうかも、診断材料になります。

軽い活動で極端に疲れやすかったり、活動後に吐き気や腹部不快感が強まる場合は、まだ回復途中と考えられます。

普段の生活や仕事内容も踏まえながら、「どの程度の活動が可能か」を確認します。

他の疾患が疑われる所見が残っていないか

最後に重要なのが、胃腸炎以外の疾患が隠れていないかという視点です。

症状が長引く、再燃を繰り返す、血便や強い腹痛を伴うなどの場合は、単純な胃腸炎ではない可能性も考慮します。

経過や症状の特徴から追加検査が不要かを判断し、問題がないと判断できた段階で初めて「治った」と言えるでしょう。

胃腸炎の再発を防ぐためにやってはいけないNG行動

胃腸炎は他の疾患と比較しても再発の危険性が高いです。

治ったと考えられる基準・目安をお伝えしましたが、実際に医療機関を受診するまでは油断禁物です。

そこで、また症状が出ないよう避けるべきNG行動についてお伝えします。完治と言われるまでは意識して行動してみてください。

症状が消えた直後に通常食へ一気に戻す

嘔吐や下痢が止まると、食事制限を解除しても問題ないと感じる方は多いでしょう。

しかし、胃腸炎の回復期においては、消化管の粘膜はまだ完全には修復していません。この段階で、揚げ物や脂質の多い食事、アルコール、香辛料など刺激の強い食品を摂取すると、弱った胃腸に過剰な負荷がかかり、炎症が悪化することになります。

実際、「最初の外食がきっかけで再び嘔吐した」というケースは珍しくありません。回復期の食事は、量と内容の両方を段階的に戻し、「食べられる=治った」と短絡的に判断しないようにしましょう。

「もう大丈夫」と自己判断で受診や服薬を中断する

「もう大丈夫」と自己判断で受診や服薬を中断する

症状が軽くなると、通院や処方薬の服用を自己判断でやめてしまう方も少なくありません。

しかし、胃腸炎の治療は症状を抑えることだけが目的ではなく、原因や経過を見極めることも大切です。特に細菌性胃腸炎では、原因菌の排除が不十分なまま治療を中断すると、再発や長期化につながる可能性があります。

また、症状が改善したように見えても、医師が想定している回復過程の途中である場合もあります。

「忙しいから」「もう平気そうだから」と自己判断で治療を終わらせることは、結果的にマイナスになることもあります。

無理なスケジュールで体を追い込む

胃腸炎の回復期は、表面的には元気そうに見えても、体力や免疫力が十分に戻っていない状態です。

この時期に残業や夜更かし、連日の外出などで体を酷使すると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、胃腸の働きが再び不安定になります。

特に、仕事や家庭の事情で休めない方ほど、無意識のうちに無理を重ねがちです。「症状がないから大丈夫」ではなく、「回復途中だからこそ休む」という意識を持つことが、再発防止には欠かせません。

市販薬だけで長期間様子を見る

市販の整腸薬や下痢止めは、一時的に症状を和らげる目的では有用です。

しかし、それだけに頼って長期間様子を見ていると、本来考慮すべき症状の原因や重症化への対応が遅れてしまうことがあります。

症状が繰り返される、完全に治りきらない、徐々に悪化しているといった場合には、単なる胃腸炎ではない可能性も考えられます。

「市販薬で何とかなるから」と受診を先延ばしにすることは、結果として回復を遅らせる原因になりかねません。

再発を「よくあること」と軽視してしまう

胃腸炎は再発しやすい疾患であることは事実です。

しかし、それを理由に症状を軽く見るのは危険です。治りきっていない胃腸炎ではなく、別の消化器疾患や全身疾患である可能性もあります。

同じ症状の繰り返しは、体からの重要なサインである可能性があることを忘れてはいけません。

胃腸炎は「治ったと思ったとき」こそ注意が必要

胃腸炎患者の中には、嘔吐や下痢といったつらい症状が治まるとすぐに元の生活に戻してしまう方も多いです。

しかし実際には、症状が消えたあとも胃や腸の炎症や機能低下はしばらく続いており、その回復途中に無理をすることで再発や症状のぶり返してしまう危険性も高いです。

特に、ウイルス性胃腸炎では再感染や症状の波が起こりやすく、細菌性胃腸炎では自己判断による治療の中断や腸内環境の乱れがなかなか治らない原因になります。

また、ストレス性胃腸炎では、症状が落ち着いてもストレスの根本原因が解消されなければ、再発を繰り返してしまいます。

医師が「完治」と判断する際は、症状の有無だけでなく、食事への耐性、全身状態、日常生活への復帰状況、そして他の疾患の可能性が否定できているかといった点を総合的に評価しています。

自己判断で「もう大丈夫」と決めつけてしまうことが、結果として回復を遅らせたり、再発を招いたりする原因になることも少なくありません。

「治ったはずなのにまた吐いた」「何度も胃腸炎を繰り返している」と感じたときは、体からの重要なサインである可能性があります。

無理をせず、早めに医療機関を受診し、現在の状態が本当に回復段階なのか、それとも別の対応が必要なのかを確認するようにしましょう。

なかなか治らない胃腸炎でお悩みの方は
世田谷内科・糖尿病総合クリニックへ

なかなか治らない胃腸炎でお悩みの方は世田谷内科・糖尿病総合クリニックへ

「胃腸炎は治ったはずなのに、また吐いてしまった」
「このまま様子を見ていて大丈夫なのか不安」

そのように感じた時点で、一度医師の診察を受けることをおすすめします。胃腸炎は自己判断が難しく、再発や長期化につながりかねません。

世田谷内科・糖尿病総合クリニックでは、胃腸炎の症状そのものだけでなく、
・セカンドオピニオンとしての診断
・追加の検査や治療が必要な状態ではないか
・再発を防ぐために何を見直すべきか
といった点を含めて、総合的に診察を行っています。

「もう少し様子を見ようか」と迷っている間に無理をしてしまい、症状を繰り返してしまう方も少なくありません。

気になる症状がある場合や、これまでと違う経過を感じた場合は、早めの受診が結果的に回復への近道になります。

胃腸炎をきちんと治し、安心して日常生活に戻るためにも、どうぞお気軽に世田谷内科までご相談ください。 

参考記事: 世田谷内科・糖尿病クリニックの消化器内科についてはこちら

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