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2026/01/03

胃腸炎というと、下痢や嘔吐、腹痛といった消化器症状を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし実際には、「胃腸炎になった途端に頭痛がひどくなった」「お腹よりも頭の痛みがつらい」と感じる人も少なくありません。
なぜ、胃や腸の病気であるはずの胃腸炎で、頭痛が起こるのでしょうか。そこには、体内で起きている複数の生理的変化が関係しています。
本記事では、胃腸炎で頭痛が起こる主な原因と、その対処法、注意すべき症状までを、医学的な視点からわかりやすく解説します。
胃腸炎は比較的よくみられる疾患であり、軽症の場合は自宅での安静や水分補給によって自然に回復することも少なくありません。
しかし、実際の診療現場では、「最初は様子を見ていたが、思ったより症状が長引いた」「自己判断で対応していたら、脱水が進んでいた」というケースも多く見られます。
特に、頭痛や強い倦怠感を伴う場合、症状の背景に脱水や全身状態の悪化が隠れていることもあり、外見だけでは重症度を判断しにくいのが胃腸炎の特徴です。
また、胃腸炎だと思っていた症状の中に、別の疾患だったというという事もあります。
医療機関を受診することは、「重症だから行く」という意味だけではありません。現在の状態が本当に経過観察で問題ないのか、追加の治療や検査が必要なのかを専門的な視点で確認する行為でもあります。
少しでも不安がある場合や、症状が典型的な経過から外れていると感じた場合には、早めに医療機関へ相談することで、安心して回復に専念することができます。

胃腸炎による頭痛は、「たまたま体調が悪いから起きているもの」と思われがちです。
しかし実際には、胃や腸の炎症だけでなく、体内の水分バランスや自律神経、エネルギー代謝など、全身の状態が大きく関係しています。
お腹の症状が中心と思われがちな胃腸炎ですが、体は一つのシステムとして連動しているため、消化管のトラブルが頭痛という形で現れることも決して珍しくありません。
特に、下痢や嘔吐が続いているのに頭痛まで出てくると、「このまま様子を見て大丈夫なのか」「他の病気ではないのか」と不安になる方も多いでしょう。
頭痛の原因を正しく理解しておくことで、必要以上に心配せずに済むだけでなく、適切な対処や受診の判断もしやすくなります。
ここからは、胃腸炎の経過中に頭痛が起こる主な理由を4つご紹介いたします。
胃腸炎で最も多い原因が、下痢や嘔吐による脱水です。
体内の水分や電解質が急激に失われると、血液量が減少し、脳へ送られる血流も一時的に低下します。
その結果、ズキズキと脈打つような頭痛や、頭全体が重くなるような痛みが現れやすくなります。
特に高熱を伴う場合や、水分補給が十分にできていない状態では、脱水性頭痛が強く出やすいため注意が必要です。
ウイルス性や細菌性の胃腸炎では、体が病原体と戦う過程で炎症性サイトカインと呼ばれる物質が分泌されます。
これらは免疫反応に必要なものですが、同時に脳にも作用し、発熱や全身のだるさ、頭痛を引き起こします。胃腸炎の頭痛は、単なる痛みというよりも、体が必死にウイルスや細菌と闘っているサインの一つと考えることができます。
胃腸は自律神経と非常に深く関わる臓器です。
胃腸炎によって腸の動きが乱れると、自律神経のバランスも崩れやすくなります。その結果、首や肩の筋肉が緊張し、締め付けられるような緊張型頭痛が起こることがあります。
特に、ストレスを感じやすい人や、もともと自律神経が乱れやすい人では、胃腸炎をきっかけに頭痛が長引くケースも見られます。
胃腸炎になると食欲が落ち、ほとんど食べられない状態が続くことも少なくありません。
すると、脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足し、血糖値が低下します。血糖値が下がると、頭痛だけでなく、めまいや集中力の低下、強い倦怠感を感じやすくなります。
特に、低血糖を起こしやすい体質の人や、糖尿病の治療中の人は、頭痛が強く出やすいため注意が必要です。

胃腸炎にともなう頭痛は、時間の経過とともに自然に軽快することも多い一方で、対応を誤ると症状が長引いたり、かえって悪化したりすることがあります。
特に、水分の摂り方や薬の選び方、休み方などを自己判断してしまうと、頭痛だけでなく全身状態の回復を遅らせてしまう可能性も否定できません。
胃腸炎という病態は、消化管だけの問題にとどまらず、全身の循環や神経、代謝に影響を及ぼすため、頭痛への対処も「痛みがあるから何かをする」という対症的な考え方では不十分です。
ここでは、胃腸炎を罹患している際の頭痛への対処法を解説していきます。

胃腸炎時の頭痛対策として、最も基本かつ重要なのが水分と電解質の補給です。
下痢や嘔吐によって体内の水分が失われると、血液量が減少し、脳血流が低下します。この状態は脱水性頭痛の原因となることが知られています。
世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)は、胃腸炎による脱水予防として経口補水液(ORS)の使用を推奨しています。経口補水液は、水分だけでなく、ナトリウムやカリウム、ブドウ糖を適切な比率で含んでおり、水やお茶よりも効率的に体内へ吸収されます。
嘔吐がある場合には、一度に多量を摂取するのではなく、少量をこまめに摂ることが重要です。スプーン1杯程度から始め、5〜10分おきに摂取することで、吐き気を悪化させずに水分補給が可能になります。
胃腸炎による頭痛は、脱水や炎症反応だけでなく、自律神経の乱れによっても悪化します。
体調不良時に無理をして動き続けると、交感神経が過剰に働き、頭痛が長引く原因となります。
急性胃腸炎の治療では安静にしている事が基本です。まずは、身体を休めることで、自律神経のバランスが整いやすくなり、頭痛や全身倦怠感の軽減につながります。
特に、発熱を伴う場合は体力の消耗が激しくなるため、無理に家事や仕事を行わず、回復を優先することをおすすめします。

頭痛や発熱が強い場合、解熱鎮痛薬の使用が必要になることもあります。ただし、胃腸炎時は胃粘膜が炎症を起こしているため、薬剤の選択には注意が必要です。
一般的に、アセトアミノフェンは胃粘膜への刺激が少なく、胃腸炎時にも比較的安全に使用できる解熱鎮痛薬とされています。
一方、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、胃粘膜障害を悪化させる可能性があるため、自己判断での使用は避けるべきです。
厚生労働省や各種診療ガイドラインでも、胃腸症状がある場合は、薬剤師や医師に相談のうえで薬を選択することが推奨されています。

胃腸炎中は食欲が低下しやすく、頭痛を恐れて長時間の絶食を続けてしまう人もいます。しかし、過度な絶食は低血糖を招き、頭痛を悪化させる原因となります。
症状が落ち着き、吐き気を感じなくなったら、まずはおかゆ、スープ、うどんなど、消化の良い食品から少量ずつ摂取してみましょう。これは、胃腸への負担を最小限に抑えながら、脳のエネルギー源であるブドウ糖を補給する目的があります。
急性胃腸炎では「完全な絶食」よりも、「無理のない範囲での早期経口摂取」が回復を早めるとされています。

胃腸炎に伴う頭痛は、正しい対応をすれば多くの場合は自然に軽快します。
しかし一方で、良かれと思って行った行動が、かえって頭痛や胃腸症状を悪化させてしまうことも少なくありません。
特に、脱水や胃粘膜の炎症が進んでいる状態では、通常時と同じ対処法が通用しないことがあります。ここでは、医学的な観点から見て避けるべき対処法を整理します。
胃腸炎に伴う頭痛は、脱水や炎症反応、自律神経の乱れなど、全身状態の変化によって起こることが多く、必ずしも脳そのものの異常を意味するわけではありません。
しかし、頭痛という症状だけに注目してしまい、過度に不安を強めることで、睡眠不足や緊張状態が続き、かえって症状が長引くことがあります。
気になる場合は必ず関連の医療機関を受診しましょう。
下痢や腹痛がそれほど強くない場合でも、体内では水分や電解質のバランスが崩れていることがあります。胃腸症状の程度と脱水や循環状態は必ずしも比例しません。
腹部症状が軽いからといって安心しきってしまうと、頭痛や倦怠感の原因を見逃すことがあります。
胃腸炎では食事を控えるよう指示されることがあります。しかし、それはあくまで症状が強い急性期の一時的な対応です。
頭痛が出ている段階で長時間の絶食を続けると、低血糖によって頭痛やめまいが悪化することがあります。胃腸を休めることと、エネルギー不足を防ぐことは別問題であり、状況に応じた判断が必要です。
胃腸炎に伴う頭痛の多くは、脱水や発熱、炎症反応といった全身状態の変化が原因です。
しかし、すべての頭痛を「胃腸炎の一症状」として一括りにしてしまうことは、適切とは言えません。
胃腸炎とは別の病態が隠れてる可能性もあります。注意すべき頭痛の特徴を解説します。
胃腸炎による頭痛は、下痢や嘔吐、発熱といった症状が改善するにつれて、徐々に軽快していくのが一般的です。これは、脱水や炎症反応が回復することで、頭痛の原因も解消されるためです。
一方で、胃腸症状が明らかに軽快しているにもかかわらず、頭痛だけが強くなる、持続する、あるいは痛みの性質が変わってくる場合には注意が必要です。
例えば、鈍い頭重感から拍動性の強い痛みに変化する、痛む部位が限定的になるといった変化は、胃腸炎以外の頭痛疾患が関与している可能性を示唆します。
このような経過は、単なる全身状態の問題では説明できないことが多く、注意する必要があります。
胃腸炎による頭痛では、通常、神経学的な異常所見は認められません。
そのため、頭痛や吐き気に加えて、ろれつが回らない、片側の手足に力が入りにくい、感覚が鈍い、視界が急にぼやける、物が二重に見えるといった症状が出現した場合は、注意が必要です。
これらの症状は、中枢神経系の異常、例えば脳血管障害や中枢神経感染症などを示唆する可能性があります。特に、発症が急激である場合や、症状が時間とともに進行している場合は、胃腸炎の経過として説明することは困難です。
「激しい嘔吐」と「頭痛」がセットの場合、胃腸炎ではなく「髄膜炎」の可能性も考慮する必要があります。
この段階では、家庭での経過観察は適切ではなく、速やかな医療機関での評価が必要になります。
頭痛そのものよりも、全身状態の悪化が問題になることがあります。
嘔吐が続き、24時間以上ほとんど水分を摂取できない状態が続いている場合、体内ではすでに中等度以上の脱水が進行している可能性があります。
このような状態では、頭痛は脱水による循環不全の結果として現れていることが多く、経口補水のみでの回復には限界があります。
尿量の減少、口腔内の著しい乾燥、立ちくらみなどを伴っている場合は、点滴による補液など医療的介入が必要となるケースも少なくありません。
頭痛を「症状の一部」として捉えるのではなく、全身状態の警告サインとして評価する視点が重要です。
これまでに経験したことのない突然の激しい頭痛や、「今までで一番強い」と感じる頭痛は、胃腸炎の経過とは切り離して考える必要があります。
こうした頭痛は、脱水や炎症反応では説明できない疾患がある可能性があり、なるべく早い段階で医療機関を受診しましょう。
胃腸炎による頭痛は、症状の出方や強さに個人差が大きく、「これは普通なのか」「どこまで様子を見てよいのか」と判断に迷ってしまうかもしれません。
記事本文では触れていない内容を中心に、よくある質問をご紹介します。
多くの場合、頭痛は胃腸症状や発熱が改善するのと並行して軽快し、数日以内に落ち着くことが一般的です。水分状態や体力の回復が遅れると、頭痛だけがやや長引くこともあります。
発熱や脱水がある場合の入浴は、血圧低下や症状悪化につながることがあります。頭痛があり、全身状態が不安定な時期は、シャワー程度にとどめるか、回復してから入浴する方が安全です。
漢方薬の中には胃腸症状や全身倦怠感に用いられるものもありますが、頭痛の原因や体質によって適否が分かれます。自己判断での使用は避け、医師や薬剤師に相談することが望まれます。
基本的な考え方は同じですが、子どもは脱水が進行しやすく、症状を言葉で正確に表現できないことがあります。頭痛を強く訴える場合は、早めに医療機関へ相談することが勧められます。
頭痛そのものに感染力はありません。ただし、原因がウイルス性胃腸炎の場合、下痢や嘔吐物を介した感染リスクは存在するため、衛生管理は重要です。
カフェインは一時的に頭痛を和らげることもありますが、利尿作用によって脱水を助長する可能性があります。胃腸炎時は基本的に控えた方が無難です。
脱水や体力低下、自律神経の乱れが完全に回復していない場合、胃腸症状が改善した後も頭痛が残ることがあります。通常は時間とともに改善しますが、長引く場合は別の原因も考えらえます。

胃腸炎に伴う頭痛は経過を見て改善することも多いです。
一方で、すでに他院を受診している場合でも、症状が長引いている、説明に不安が残るといったケースでは、セカンドオピニオンとして医療機関に相談することも決して珍しいことではありません。
世田谷内科・糖尿病総合クリニックは、自由が丘駅から徒歩5分にある内科クリニックとして、胃腸炎や頭痛を含む一般内科症状を幅広く診療しています。
現在の症状やこれまでの経過を丁寧に整理し、「様子を見てよい状態なのか」「追加の対処が必要か」といった点を、客観的な立場から確認することが可能です。
「受診先を変えるほどではないが、一度別の視点で話を聞いてみたい」
そのような段階での相談も、セカンドオピニオンとして十分に意味があります。世田谷区内で内科をお探しの方は、無理に一人で判断せず、医療機関への相談を検討してみてください。
参考記事: 世田谷内科の消化器内科についてはこちら