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2026/02/25

「下腹部がズキズキする」
「生理じゃないのに下腹部が痛い」
「排卵期かな、でも子宮筋腫かも……」
下腹部の違和感や痛みは何が原因かわかりにくいものです。
結論からお伝えすると、下腹部の痛みや違和感の原因はさまざまです。子宮筋腫と排卵痛では症状の出方・タイミング・持続時間が異なります。ご自身の症状がどちらに近いかを正しく知ることが、早期発見・適切な治療の第一歩です。
この記事では、子宮筋腫と排卵痛の定義・症状の違い・受診の目安・治療法・よくある質問まで網羅的に解説します。
まずは子宮筋腫や排卵痛とは何なのか?それぞれ身体に出る症状の違いについてご説明いたします。

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)とは、子宮の筋層(平滑筋)に発生する良性の腫瘍のことです。
30代〜50代の女性に多く、日本人女性の約20〜30%が有するとされる非常に一般的な婦人科疾患です(厚生労働省「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」より)。
エストロゲン(女性ホルモン)によって増殖するため、月経がある期間に発症・増大しやすく、閉経後には自然に縮小することがほとんどです。
発生する場所によって、粘膜下筋腫・筋層内筋腫・漿膜下筋腫の3種類に分類されます。腫瘍の数・大きさ・位置によって症状の出方が大きく異なり、無症状のまま経過するケースも少なくないのが特徴です。
子宮筋腫の症状は、腫瘍の大きさ・位置・数によって異なります。
約30%は無症状とも言われており、健康診断の超音波検査で偶然発見されるケースも多くあります。症状がある場合、代表的なものは以下の通りです。
参考記事: 子宮筋腫の前兆サインとは?10の初期症状と原因を解説

排卵痛(はいらんつう)とは、月経周期の中間期(排卵のタイミング)に起こる下腹部の痛みや不快感のことです。
英語では「Mittelschmerz(ミッテルシュメルツ)」とも呼ばれ、ドイツ語で「中間の痛み」を意味します。排卵時に卵巣の表面が破れ、卵子とともに卵胞液が腹腔内に放出されることで、腹膜が刺激されて痛みが生じると考えられています。
排卵痛は病気ではなく、生理的な現象です。一般的には軽度〜中等度の痛みで数時間〜1日程度で治まりますが、強い痛みが続く場合は他の疾患(子宮内膜症・卵巣嚢腫など)の可能性を考える必要があります。
排卵痛は月経周期の中間期(最終月経開始日から数えて12〜16日目頃)に起こる一時的な痛みです。主な特徴は以下の通りです。

同じ「下腹部の痛み・違和感」であっても、子宮筋腫と排卵痛では出方が大きく異なります。
以下の比較表を参考に、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
ただし、ご不安な場合は、必ず専門医による診察・超音波検査を通じて行うことをおすすめします。自己判断だけで放置することはお勧めできません。
| チェックポイント | 子宮筋腫 | 排卵痛 |
|---|---|---|
| 痛みのタイミング | 月経中・月経前後に強くなる。慢性的に続くことも | 月経周期の中間期(排卵期・月経開始から約2週間前後) |
| 痛みの場所 | 下腹部全体・腰・肛門周辺など | 左右どちらか片側の下腹部 |
| 痛みの質 | 鈍痛・圧迫感・重だるさ | 鋭い刺すような痛み・チクチク感 |
| 持続時間 | 月経期間中や慢性的に継続することがある | 数時間〜1〜2日で自然に消失 |
| 出血の変化 | 過多月経・不正出血・血塊を伴うことが多い | 少量のスポッティング(排卵出血)のみ |
| おりものの変化 | 通常目立たない | 透明で伸びるおりものが増える |
| その他の症状 | 頻尿・便秘・腰痛・貧血・下肢のしびれ | 通常は痛みのみ。全身症状は少ない |
| 病気か生理的変化か | 病気(良性腫瘍)。経過観察または治療が必要 | 生理的現象。重い痛みは他疾患を疑う |
注意:こんな場合は排卵痛と決めつけないで
「月経の中間期だから排卵痛だろう」と思っていても、実は子宮内膜症・卵巣嚢腫・子宮筋腫である場合があります。特に以下に当てはまる場合は、早めに婦人科を受診することをお勧めします。
・痛みが毎月同じ時期に繰り返し起こる
・痛みが強くなっている
・痛みが片側だけに激しく出て、発熱や嘔気を伴う(卵巣嚢腫の茎捻転の可能性)
・性交痛・排便痛を伴う(子宮内膜症の可能性)

| 項目 | 子宮筋腫 | 排卵痛 |
| 分類 | 子宮の筋肉にできる良性の腫瘍 | 排卵に伴う生理的な炎症反応 |
| 主な原因 | 女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン) | 卵胞が破れる際の刺激・卵胞液による腹膜刺激 |
| 発生のタイミング | 閉経まで持続的(月経時に悪化しやすい) | 次回月経の約14日前(排卵期のみ) |
| リスク因子 | 遺伝、肥満、未経産、高齢出産など | 個人差が大きい(内膜症が隠れている場合も) |
子宮筋腫は、子宮の筋層(平滑筋)に発生する良性腫瘍で、発症や増大にはエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが深く関与しています。
筋腫の細胞はこれらのホルモン受容体を多く持っており、性成熟期に増大しやすく、閉経後には縮小する傾向があります。
また、遺伝的素因、初経年齢が早いこと、未産、肥満(脂肪組織からのエストロゲン産生)なども発症リスクとされ、ホルモン環境と体質が複合的に関与して形成される“構造的な病変”です。
一方、排卵痛は、正常な排卵過程に伴う一時的な生理的痛みです。
排卵時に成熟した卵胞が破れて卵子が放出される際、卵胞液や微量の出血が腹腔内に漏れ、それが腹膜を刺激することで下腹部痛が生じます。
さらに、排卵前後の急激なホルモン変動やプロスタグランジンの分泌も痛みの感受性を高める要因となります。
つまり、子宮筋腫はホルモン依存性に増殖する腫瘍性疾患であり慢性的・持続的な症状を引き起こす可能性があるのに対し、排卵痛は排卵という正常現象に伴う一過性の刺激が原因であり、多くは数時間から1日程度で自然に軽快するという点が本質的な違いです。
下腹部の違和感は症状が重くない限り放置しがちです。しかし、そのことにより病状が進行したり、最悪は不妊、そして貧血などの合併症を招くことがあります。
以下のいずれかに当てはまる場合は、早めに婦人科を受診することを強くお勧めします。
子宮筋腫の約30%は無症状です。年に1回の婦人科検診(超音波検査・子宮がん検診)を受けることで、症状が出る前に発見・経過観察を始めることができます。
自覚症状がない方も、30代以上の女性は定期的な婦人科検診を受けましょう。

下腹部の痛みや違和感は、必ずしも子宮筋腫や排卵痛という訳ではありません。
実際には下腹部の不快感を引き起こす原因は非常に多く、婦人科疾患以外の病気が隠れている場合もあります。ここでは、子宮筋腫・排卵痛以外に考えておくべき主な原因をまとめます。
子宮内膜に似た組織が子宮の外(腹膜・卵巣・直腸周囲など)に発生し、月経のたびに炎症・出血・癒着を繰り返す疾患が子宮内膜症です。
月経痛が年々強くなる・排便時に痛む・性交痛があるといった症状が特徴的で、排卵痛と間違えられることもあります。
子宮腺筋症は子宮筋層内に内膜組織が入り込んだ状態で、月経困難症・過多月経を引き起こします。不妊との関連が深い疾患でもあります。
卵巣に液体や内容物が溜まった袋状の腫瘤(良性が多い)です。小さいうちは無症状ですが、大きくなると下腹部の圧迫感・鈍痛・腹部膨満感が現れます。
特に注意が必要なのが茎捻転(けいねんてん)という状態で、嚢腫が根元(茎)でねじれると突然の激烈な下腹部痛・嘔気・嘔吐が起こり、緊急手術が必要になることがあります。
子宮・卵管・卵巣などに細菌感染が広がる炎症性疾患です。
性感染症(クラミジア・淋菌など)が原因となることが多く、下腹部痛・発熱・おりものの増加・性交痛などが現れます。放置すると不妊・慢性骨盤痛の原因になるため、早期治療が重要です。
受精卵が卵管などの子宮以外に着床してしまう状態です。
妊娠可能な年齢の女性が突然の片側下腹部痛・不正出血・肩の痛みを訴える場合は必ず除外すべき緊急疾患です。卵管破裂を起こすと大量出血に至ることがあります。
月経の3〜10日前から始まり、月経開始とともに軽快する身体的・精神的症状の総称です。
下腹部の張り・腹痛・腰痛・頭痛・むくみ・イライラなどが現れます。子宮筋腫や内膜症とは異なり、月経が始まれば症状が収まる点が鑑別のポイントです。
ストレスや食事などが引き金となり、腹痛・腹部不快感・便秘・下痢などが繰り返される機能性消化管疾患です。
女性に多く、月経前後に悪化しやすいため婦人科疾患と混同されることがあります。痛みは排便によって改善することが多いのが特徴です。
右下腹部の持続的な痛み・発熱・食欲不振・悪心が典型的な症状です。
排卵痛と発症タイミングが重なることがあるため「月経周期のせいかな」と思い受診が遅れるケースがあります。痛みが数時間で急速に悪化する場合は速やかな受診が必要です。
腸の炎症や通過障害、重度の便秘でも下腹部に圧迫感や鈍痛が生じます。
特に便秘は女性に多く、子宮筋腫による直腸圧迫に伴う便秘と紛らわしいことがあります。
女性は尿道が短く細菌が侵入しやすいため、膀胱炎になりやすい構造です。
頻尿・排尿時の灼熱感・下腹部の不快感・残尿感が主な症状です。発熱がないことが多く、性的活動後や疲労・冷えをきっかけに発症することもあります。
腎臓や尿管に石が詰まると、突然の激しい側腹部〜下腹部痛・腰痛・血尿が起こります。
痛みが波のように来る(疝痛発作)のが特徴で、婦人科疾患との鑑別が必要なことがあります。
細菌感染のない慢性の膀胱炎で、頻尿・下腹部の慢性的な痛みや不快感が続きます。原因が特定しにくく、子宮内膜症や骨盤底の問題と合併することもあります。
このように、下腹部の痛みや違和感は婦人科疾患だけでなく消化器・泌尿器・筋骨格系など多岐にわたる原因が考えられます。当院(世田谷内科・糖尿病総合クリニック)は婦人科的な原因と内科的な原因の両面から原因を調べて対応することが可能です。
「どの科に行けばいいかわからない」という方にとっても相談しやすい環境を整えています。詳しくは婦人科外来のページをご覧ください。

当院(世田谷内科・糖尿病総合クリニック)は、女性のさまざまな体の悩みに内科と婦人科の両面から向き合ってきました。
婦人科単独の専門クリニックとは異なり、ホルモンバランスの乱れ・貧血・生活習慣病など体全体の状態を見ながら婦人科疾患を診られる点が、当院ならではの強みです。
「婦人科ってちょっと行きにくい」と感じている方にも、気軽に相談していただける環境を整えています。
当院は東急東横線・大井町線「自由が丘駅」から徒歩約5分、世田谷区奥沢2丁目に位置する総合クリニックです。
自由が丘・奥沢・緑が丘・九品仏・等々力など周辺エリアからのアクセスが良好で、お仕事帰りや週末のご来院にも対応しています。
② 内科・内分泌科・婦人科が連携する総合診療体制
当院は糖尿病・内分泌内科を中心とした総合内科と婦人科外来が一体となっているため、子宮筋腫による貧血の管理・ホルモンバランスの乱れ・生活習慣病との関連など、婦人科疾患を全身状態と合わせて診ることができます。
一か所でさまざまな悩みを相談できる点は、特に複数の不調を抱える女性に好評です。また、更年期外来・骨粗鬆症外来など女性の健康に特化した専門外来も充実しています。
当院では院内に超音波(エコー)機器を備えており、子宮や卵巣の状態を視覚的に確認しながら診断を行います。子宮筋腫の有無・大きさ・位置、卵巣嚢腫の存在などを初診時に確認することが可能です。
婦人科外来では、西洋薬だけでなく漢方薬での体質改善・症状緩和のご相談にも対応しています。月経困難症・更年期症状・PMS(月経前症候群)などに悩む方にも幅広い選択肢をご提案しています。
お忙しい女性のために、WEB予約は24時間受け付けています。また、LINE公式アカウントからの予約・問い合わせにも対応。待ち時間の短縮を最優先に取り組んでいます。
手術が必要な場合や、より専門的な検査が必要な場合は、奥沢病院・関東中央病院・玉川病院・東邦大学医療センター大橋病院など地域の連携病院への紹介も可能です。
「検査で終わり」ではなく、治療まで一貫してサポートします。
以下は、当院の婦人科外来に寄せられる患者さんからのよくある質問です。
無症状・小さい筋腫であれば、定期的に経過観察をしながら様子を見ることが可能です。
ただし、筋腫は閉経まで増大するリスクがあり、放置することで過多月経による鉄欠乏性貧血・隣接臓器の圧迫症状・不妊などのリスクが高まります。
「小さいから大丈夫」ではなく、定期的な検査で状態を確認することが大切です。閉経が近い方は自然縮小が期待できますが、症状がある場合はその緩和のための治療も選択肢に入ります。
排卵痛は月経周期の中間期に起こる一時的な片側(特に右または左)の下腹部痛ですが、虫垂炎は右下腹部に発症することが多く、時間の経過とともに痛みが強くなり、発熱・食欲不振・嘔気を伴うことが典型的です。
排卵痛は数時間〜1日で自然に緩和することがほとんどですが、虫垂炎は放置すると腹膜炎に移行する危険があります。
痛みが強くなる・発熱を伴う・食事が摂れないといった場合は排卵痛と自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。
子宮筋腫があっても多くの場合は妊娠可能です。
ただし、特に粘膜下筋腫は子宮内腔の形を変形させ、着床を妨げることがあります。また、大きな筋層内筋腫は着床率の低下や流産リスクの上昇に関連するとされています。
妊娠を希望している方で子宮筋腫がある場合は、まず婦人科で超音波検査を受けて筋腫の状態を確認し、妊娠への影響を評価してもらうことが重要です。
必要に応じて核出術(筋腫のみを取り除く手術)を行ってから妊娠を目指すケースもあります。
生理周期以外の下腹部の痛みには様々な原因が考えられます。
婦人科的なものとしては、排卵痛・子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫・卵巣炎・骨盤腹膜炎・子宮外妊娠などがあります。
非婦人科的な原因としては、過敏性腸症候群・尿路結石・膀胱炎・虫垂炎・腸炎なども下腹部痛として現れることがあります。
痛みが繰り返す・強くなる・発熱を伴うなどの場合は自己判断せず、内科や婦人科を受診して原因を明らかにすることが大切です。
子宮筋腫と排卵痛の違いについて、定義・症状・原因・受診の目安・治療法まで詳しく解説しました。最後にポイントを振り返ります。
子宮筋腫はエストロゲンによって増殖する良性腫瘍で、過多月経・下腹部の圧迫感・頻尿・貧血など多彩な症状を引き起こします。一方、排卵痛は排卵時の生理的な現象であり、月経中間期に片側の下腹部に一時的な痛みが生じるものです。
両者の最大の違いは、「繰り返す慢性的な症状か・タイミングが特定できる一時的な痛みか」「月経量・出血の変化を伴うか」という点です。しかし、自己判断で「排卵痛だろう」と済ませてしまうことで、子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣嚢腫などの発見が遅れるケースもあります。
下腹部の痛みや違和感が繰り返す・強くなる・月経量が増えたと感じる場合は、ぜひ早めに婦人科を受診してください。
【参考文献・参考URL】
厚生労働省 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ「子宮筋腫」
https://w-health.jp/wo_disease/uterine_fibroids/
日本産科婦人科学会「子宮筋腫」
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=38
公益社団法人日本産科婦人科学会・日本女性医学学会 編
「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編 2023」医学書院
国立研究開発法人 国立がん研究センター がん情報サービス「子宮体がん」
https://ganjoho.jp/public/cancer/corpus_uteri/index.html
MSD マニュアル家庭版「子宮筋腫」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/
Cleveland Clinic. “Mittelschmerz (Ovulation Pain).”
https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/23296-mittelschmerz

子宮筋腫の前兆サインとは?10の初期症状と原因を解説
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