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2026/02/01

「花粉の季節になると、なんとなく熱っぽくてだるい…。これって風邪?それとも花粉症?」と不安に感じていませんか。
実は、花粉症でも重症化すると、微熱が出たり、倦怠感(だるさ)を感じることがあります。鼻水やくしゃみだけが花粉症の症状だけではありません。
本記事では、花粉症で熱っぽい・だるいと感じる原因から、風邪・インフルエンザとの具体的な違い、自分でできる対策、そして、医療機関を受診すべきタイミングまでをわかりやすく解説します。

花粉症(かふんしょう)とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が体内に入ることで免疫システムが過剰反応を起こし、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状を引き起こすアレルギー疾患です。
医学的には「季節性アレルギー性鼻炎」に分類されます(公益社団法人全日本病院協会)
アレルギー反応が起こる仕組みは次のとおりです。まず花粉が目・鼻・口から体内に侵入すると、免疫系が花粉を「有害な異物(抗原)」とみなします。このとき、花粉に対する特異的なIgE抗体が体内で産生・蓄積されていきます。
ある一定量を超えると、次に花粉が侵入したとき、マスト細胞(肥満細胞)がヒスタミンやサイトカインなどの炎症物質を一気に放出し、花粉症特有の症状が現れるのです。
「去年まで平気だったのに急に花粉症になった」という方が多いのは、まさにIgE抗体の蓄積量がある閾値に達したためです。
一度発症すると、毎年同じ時期(花粉飛散期)に症状が繰り返されてしまいます。
花粉症の有病率(公的データ)
環境省が実施した全国疫学調査(2019年)によると、花粉症を含むアレルギー性鼻炎全体の有病率は49.2%、スギ花粉症単独では38.8%に達し、前回調査より大幅に増加しています(日本耳鼻咽喉科学会会報, 2021)。
スギ花粉症は今や日本の国民病といえる状況です。東京都においても、スギ花粉症の推定有病率は約50%前後とされており(東京都福祉保健局)、自由が丘・奥沢エリアにお住まいの方も例外ではありません。
日本では50種類以上の原因花粉が報告されています。代表的なものとして、スギ(2〜4月)・ヒノキ(3〜5月)・カモガヤなどのイネ科(5〜8月)・ブタクサやヨモギなどのキク科(8〜10月)があり、花粉症の症状は春だけでなく一年を通じて起こりえます。

花粉症の症状というと、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが有名です。
しかし実際には、体がだるい、熱っぽい、イライラする、集中力が低下する、頭が重いといった全身症状を伴う方も少なくありません(公益社団法人全日本病院協会「みんなの医療ガイド」)。
花粉症の症状は鼻・目の局所症状にとどまらず、全身に影響が及ぶことがあります。
主な症状をまとめると以下のとおりです。体全体が消耗した状態になるため、花粉が多く飛散する日には特につらさを感じやすくなります。
※花粉症では一般的に38℃以上の高熱は出ません。37.5℃以下の微熱感・熱っぽさが多く、38℃を超える発熱が見られる場合は、風邪・インフルエンザ・その他の感染症の合併を疑う必要があります。
ただの花粉症なのになぜこんなに症状が重いのかと、風邪などの症状を疑う人も少なからずいらっしゃいます。
それは、鼻水やくしゃみといった局所症状に加え、免疫系の活性化による全身への影響が重なっているからです。
花粉症によるだるさや熱っぽさは、体内で起きているアレルギー反応の結果なのです。ただし、高熱や咳、下痢症状など花粉症と考えられない症状が出た場合には風邪・インフルエンザなどを疑う必要があります。
花粉症は鼻水や目がかゆくなる程度のものだという認識が一般的ではないでしょうか?ところが症状が重くなると日常生活にかなりの支障がでてしまいます。
パナソニックによる「花粉症による労働力低下の経済損失額2025」を発表によると、その経済損失額は、1日あたりなんと「約2,320億円」にも上るそうです。
それだけ、仕事などに集中できずに困っている人が多いということです。以下は花粉症が仕事のコンディションに影響しているか花粉症患者に聞いた結果になります。

花粉症患者の中に熱っぽさや倦怠感が出てしまうのはなぜなのでしょうか?
花粉症で熱っぽくなる最大の理由は、免疫反応の過程で放出される「サイトカイン」という物質の作用です。
花粉が体内に入ると、免疫細胞がヒスタミンやサイトカインと呼ばれる炎症性物質を放出します。
サイトカインは脳内の体温調節中枢に作用し、体温の設定値(セットポイント)を引き上げます。これにより、微熱感や熱っぽさが生じます。
同時に、サイトカインは中枢神経にも影響を与え、倦怠感(だるさ)や全身の疲労感を引き起こします。
インフルエンザや風邪で体がだるくなるメカニズムと同じ経路ですが、花粉症の場合は感染ではなくアレルギーが原因なので、発熱の程度は通常より軽く(37.5℃以下が多い)、経過も花粉飛散期間中ずっと続くのが特徴です。

花粉症の代表的な症状である鼻づまりは、睡眠の質を大きく低下させます。
鼻が詰まった状態では口呼吸になりやすく、いびきや睡眠時無呼吸が起こりやすくなります。深い睡眠が得られないため、翌朝になっても疲れが取れず、日中の強い眠気や倦怠感につながります。
また、深夜から早朝にかけてくしゃみが頻発する方も多く、これも睡眠を妨げます。慢性的な睡眠不足が重なることで、花粉症の時期だけ「体が鉛のように重い」「仕事に集中できない」といった状態を招くのです。
花粉症によって放出されるヒスタミンやサイトカインは、自律神経(交感神経・副交感神経のバランス)にも影響します。
自律神経が乱れると、交感神経が過剰に優位になり、リラックスできず疲れがたまりやすくなります。さらに、寒暖差(春先に多い)も自律神経への負担となり、花粉症症状と相互に悪影響を与えます。

花粉症のくしゃみは「発作性」と呼ばれ、止まらないほど連続して繰り返されるのが特徴です。
くしゃみは腹筋・横隔膜・胸筋など多くの筋肉を使う全身運動であり、激しいくしゃみが続くと体力をかなり消耗します。
一日に何十回もくしゃみをしていれば、それだけで体は疲れ、だるくなります。
花粉症の治療薬として広く使われる抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミンなど)には、強い眠気・だるさを引き起こす副作用があります。
花粉症の症状そのものに加え、薬の副作用が重なってだるさが強くなるケースもあります。
眠気の少ない薬に変更することで、日中のだるさが改善することがあります。詳しくは担当医師にご相談ください。

花粉症と風邪は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・だるさなど共通する症状が多く、区別が難しいことがあります。ここでは主な違いを整理します。
この比較表は厚生労働省「的確な花粉症の治療のために(第2版)」の診断基準も参考にしています。
| 症状・特徴 | 花粉症 | 風邪(感冒) |
|---|---|---|
| 原因 | 花粉(アレルゲン)に対するアレルギー反応 | ウイルス・細菌感染 |
| 発熱 | 微熱(37.5℃以下)が多い。高熱はほぼ出ない | 38℃以上の発熱も多い。悪寒を伴うことがある |
| だるさ | 花粉飛散中ずっと続く | 発症後数日でピーク。1週間前後で回復することが多い |
| くしゃみ | 連続して大量に出る(発作性) | 単発〜数回程度。連続しない |
| 鼻水の性状 | 透明でサラサラとした水様性 | 初期は透明・後期は粘り気のある黄色い鼻水になる |
| 目のかゆみ | 高頻度。充血・流涙を伴う | 通常はない(結膜炎を合併した場合は別) |
| のどの痛み | ほとんどない(後鼻漏によるイガイガ感はある) | 頻繁にある(のどが痛い・赤い) |
| 症状の持続期間 | 花粉飛散期間中ずっと(2〜8週間以上続く) | 通常7〜10日で改善。改善しない場合は別疾患を疑う |
| 発症のタイミング | 毎年同じ時期(花粉シーズン)に繰り返す | 年間を通じていつでも。季節性はない |
| 感染性 | なし(人にうつらない) | あり(飛沫・接触感染) |
新型コロナウイルス感染症では、発症から4週間以上経過しても下記のような後遺症が現れることが分かっています。
花粉症であれば38度以上の高熱が出る事はあまりありません。また、黄色い鼻水やのどの痛みや咳などはウイルス・細菌感染による症状である可能性が高いです。
花粉症では目の症状(かゆみ・充血・流涙)が頻繁に起こりますが、風邪ではほとんど見られません。目がかゆくて仕方がない場合は、花粉症を強く疑いましょう。
スギ花粉が飛ぶ2〜4月、ヒノキの3〜5月など、毎年似たような時期に症状が出るなら花粉症の可能性が高いです。初めて花粉症になる方は気づきにくいですが、過去の記録を振り返ると「去年の同じ時期にも同じような症状があった」ということが多いです。
花粉症と風邪・感染症を同時に発症することも
花粉症と感染症(風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス等)を同時に発症するケースもあります。
花粉症の症状があっても38℃以上の高熱・強い悪寒・のどの激しい痛み・全身の筋肉痛などがある場合は、感染症の合併が疑われます。
自己判断せず、医療機関を受診してください。
症状が軽ければ市販薬で様子を見ることもできます。
しかし、花粉症であれ、風邪であれ、症状が重い場合は無理をせずに医療機関を受診することをおすすめします。特に、以下のような場合は特に注意しましょう。
花粉症の疑いがある場合、内科・耳鼻咽喉科・アレルギー科のいずれでも診療を受けることができます。
鼻・目の症状が主な場合は耳鼻咽喉科が専門的ですが、全身症状(だるさ・微熱)が目立つ場合や、風邪との鑑別が必要な場合は内科への受診もお勧めです。
世田谷内科・糖尿病総合クリニックでは、花粉症外来において血液検査によるアレルゲン特定から治療まで一貫して対応しています。
世田谷内科・糖尿病総合クリニックは、自由が丘駅から徒歩6分・奥沢駅からもアクセスしやすい立地にあります。
花粉の飛び始める前の早期受診がだるさ・熱っぽさなど全身症状の軽減につながります。花粉症でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院に寄せられるよくある質問についてお答えいたします。
37.5℃以下の微熱が花粉シーズン中に続く場合、花粉症のアレルギー反応によるものである可能性があります。
ただし、38℃以上の発熱・悪寒・のどの強い痛みがある場合は感染症の合併が疑われますので、医療機関への受診をお勧めします。
微熱が続いていても日常生活に大きな支障がなければ経過観察も可能ですが、2週間以上続く場合、または気になる場合はご受診ください。
花粉症とインフルエンザはどちらも「だるい」「熱っぽい」症状がありますが、重要な違いがあります。
インフルエンザでは38〜40℃の高熱・強い全身の筋肉痛・激しい悪寒・急激な発症が特徴です。一方、花粉症では高熱はほぼ出ず、目のかゆみ・サラサラした鼻水・連続するくしゃみが目立ちます。
区別が難しい場合はインフルエンザの検査を医療機関で受けることで確認できます。疑わしい場合は早めに受診してください。
花粉症のだるさは、基本的に原因となる花粉の飛散期間中続きます。スギ花粉は地域によりますが概ね2〜4月、ヒノキ花粉は3〜5月、両方に感作されている場合は症状が5月まで続くこともあります。
花粉の飛散が終わると症状は自然に治まりますが、適切な治療を受けることで飛散期間中のつらさを大幅に和らげることが可能です。
舌下免疫療法を続けることで、将来的に症状そのものが軽くなることも期待できます。
はい、関係があります。
花粉症による鼻づまりや炎症が慢性化すると、副鼻腔(鼻腔周囲の空洞)に炎症が及び、副鼻腔炎(蓄膿症)を引き起こすことがあります。
副鼻腔炎が合併すると、だるさ・頭痛・顔面の圧迫感・黄色い粘い鼻水が増悪します。花粉症を早期に適切に治療することで副鼻腔炎への移行リスクを下げることができます。
症状が長引いている場合は受診をお勧めします。
【参考文献・参考URL】
公益社団法人全日本病院協会「みんなの医療ガイド 花粉症について」
https://www.ajha.or.jp/guide/22.html(2024年閲覧)
環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」(2022年3月改訂版)
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf
厚生労働省「的確な花粉症の治療のために(第2版)」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun.html
厚生労働省「花粉症対策の全体像」(令和5年5月30日 花粉症に関する関係閣僚会議決定)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kafun/pdf/230530_honbun.pdf
松原篤 他「鼻アレルギーの全国疫学調査2019」日本耳鼻咽喉科学会会報 第123巻6号, 2020年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/123/6/123_485/_pdf
厚生労働省「はじめに〜花粉症の疫学と治療そしてセルフケア〜」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/ookubo.html
アレルギーポータル(日本アレルギー学会・厚生労働省)「アレルギー性鼻炎(花粉症)」
https://allergyportal.jp/knowledge/hay-fever/
国立病院機構福岡病院「舌下免疫療法外来」
https://fukuoka.hosp.go.jp/medical/sublingual/
東京都保健医療局「スギ・ヒノキ花粉情報」
https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/allergy/
世田谷内科・糖尿病総合クリニック「花粉症外来」
https://www.setagaya-dm.clinic/treatment/hay-fever/