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2026/02/06

花粉症だと思っていて鼻をかんだら、鼻水が黄色だった。それは、花粉症ではない可能性が高いです。花粉症(アレルギー性鼻炎)の鼻水は本来、透明でサラサラしています。
花粉症の鼻水が黄色くなる場合、副鼻腔炎(蓄膿症)への移行や細菌・ウイルスの二次感染が強く疑われます。この状態は放置すると悪化することがあるため、早めに耳鼻科または内科を受診することが大切です。
なぜ花粉症になると鼻水が出るのでしょうか?
症状という意味合いでは風邪などと変わりありません。しかし、花粉症(アレルギー性鼻炎)の鼻水は本来「透明・水様(サラサラ)」で、これはアレルギー反応によって鼻粘膜から分泌液が大量に産生されるためです。
鼻水が黄色・黄緑色・膿性に変化しているときは、副鼻腔炎への移行か、細菌・ウイルスによる感染が加わったサインです。
スギ・ヒノキなどの花粉が鼻粘膜に付着すると、体内のIgE抗体が反応し、マスト細胞からヒスタミン・ロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出されます(参照:環境省「花粉症環境保健マニュアル」)。
この反応で鼻粘膜の血管が拡張・透過性が亢進し、血清成分が漏れ出すことで透明でサラサラした水様性の鼻水が大量に産生されます。止まらない水様鼻水・激しいくしゃみ・鼻づまり・目のかゆみが花粉症の四大症状であり、発熱や顔面痛は通常伴いません。(ただし、重症化すると微熱やだるさなどが出ることもあります。)
参考記事: 花粉症で熱っぽい・だるい理由とは?風邪との違いを解説

鼻水の色が白濁から黄色・黄緑色に変化するとき、鼻水の中には好中球(白血球の一種)・細菌の死骸・壊死した粘膜細胞が含まれています。
好中球が保有するミエロペルオキシダーゼという酵素が鼻水を黄色に染める主因です(膿性鼻漏)。
つまり、黄色い鼻水は、”感染が起きている証拠”であり、アレルギー反応のみでは通常生じません。
| 水の色・性状 | 考えられる状態 | 主な原因・背景 |
|---|---|---|
| 透明・サラサラ(水様性) | 花粉症・アレルギー性鼻炎 | IgE抗体・ヒスタミン反応 |
| 白色・やや粘性 | ウイルス性上気道炎(風邪)初期、花粉症悪化期 | ウイルス感染、粘膜浮腫 |
| 黄色〜黄緑色(膿性) | 急性・慢性副鼻腔炎、細菌性二次感染 | 細菌感染(肺炎球菌・インフルエンザ菌等) |
| 茶色・血液混入 | 鼻粘膜損傷・慢性炎症悪化・稀に腫瘍 | 強い鼻かみ、鼻粘膜の傷、乾燥 |

花粉症・副鼻腔炎・風邪は症状が似ており、自己判断が難しい疾患です。見分けるポイントは鼻水の色」「顔面の痛み・圧迫感」「発熱の有無」「目のかゆみ」の4点です。
花粉症は透明な鼻水+目のかゆみが特徴。副鼻腔炎は黄色い粘り気のある鼻水+頬や額の重圧感。風邪はウイルス性のため発熱・喉の痛み・全身倦怠感を伴いやすいという違いがあります。
| 症状・特徴 | 花粉症(アレルギー性鼻炎) | 副鼻腔炎(蓄膿症) | 風邪(ウイルス性) |
|---|---|---|---|
| 鼻水の色 | 透明・水様 | 黄色〜黄緑(膿性) | 透明→白→黄色に変化 |
| 鼻水の粘性 | サラサラ | ドロドロ・粘り気あり | 徐々に粘度が増す |
| くしゃみ | 頻繁・連続 | 少ない | あり(初期) |
| 鼻づまり | あり(両側性) | 強い(片側性もあり) | あり |
| 目のかゆみ・充血 | あり(特徴的) | なし〜わずか | まれ |
| 顔面の痛み・圧迫感 | なし | あり(頬・額・眉間) | なし〜軽度 |
| 後鼻漏(鼻水が喉へ) | 少ない | 顕著・慢性的な咳の原因に | あり(一時的) |
| 嗅覚障害 | なし〜軽度 | 中〜高度(顕著) | なし〜軽度 |
| 発熱 | なし〜微熱(重症化は37度台も) | なし〜微熱(急性期は38度台も) | あり(37〜39度台) |
| 喉の痛み・全身倦怠感 | なし | なし〜軽度 | あり(特徴的) |
| 症状が出やすい時間帯 | 朝・屋外(花粉飛散時) | 常時・体を倒すと悪化 | 常時 |
| 花粉シーズン後の経過 | 自然に改善 | 持続・悪化することも | 1〜2週間で改善 |
よく聞かれるのは「花粉症だと思っていたのに、ある日から鼻水がドロドロになってきた」というものがあります。
この変化は副鼻腔炎への移行を示す典型的な経過です。特に以下の4つの変化が同時に起きている場合は、単なる花粉症ではなく副鼻腔炎の合併が疑われます。

花粉症で出ていた鼻水が黄色くなったわけではありません。黄色い鼻水が出てきた主な原因は「花粉症による副鼻腔の換気障害」と「細菌性二次感染」の組み合わせです。
花粉症で鼻粘膜が腫脹し副鼻腔の出口(自然孔)がふさがると、副鼻腔内が低酸素状態になり細菌が繁殖しやすくなります。
その結果、感染と戦うために好中球が集まり、その分解産物によって鼻水が黄色くなります。花粉症患者が黄色い鼻水が出始めたときに疑われる症状を4つご紹介します。
副鼻腔は、頬(上顎洞)・額(前頭洞)・眉間(篩骨洞・蝶形骨洞)に存在する空気の空洞で、鼻腔とは「自然孔」とよばれる数ミリの細い通路でつながっています。
花粉症によってこの通路周囲の粘膜が腫れあがると、自然孔がふさがり、副鼻腔の空気循環・分泌液の排出機能が著しく低下します。
酸素が届かなくなった副鼻腔内は嫌気性菌にとって理想的な繁殖環境となり、感染が起きやすくなります。
これが「花粉症→副鼻腔炎」への最も一般的な移行ルートです。
副鼻腔炎の主な起炎菌は肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、モラクセラ・カタラーリスです(日本鼻科学会「急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年版(改訂版)」より)。
これらの細菌を排除するために好中球が大量に集まり、戦い終えた好中球とその分解産物・細菌の死骸が蓄積することで、鼻水が黄色・膿性に変化します。
花粉が飛散する春先は気温変化が大きく、ウイルス性上気道炎(風邪)をひきやすい季節でもあります。
ウイルス感染後1週間以上経っても改善しない、または一旦改善してから再び悪化した場合は、ウイルス性風邪に続発した細菌性副鼻腔炎が強く疑われます(参照:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会ガイドライン)。
この二段階感染は花粉症シーズンに特に起きやすいパターンです。
当院は糖尿病・甲状腺専門クリニックとして診療しているため、基礎疾患を持つ花粉症患者さんを多く診察しています。
血糖コントロールが不良な糖尿病患者さんは白血球の機能が低下し、細菌への抵抗力が落ちるため、副鼻腔炎に移行しやすく、かつ重症化しやすいという傾向があります。
さらに、甲状腺機能低下症では、体全体の代謝や免疫の働きが低下することがあり、感染症にかかりやすくなる場合があります。鼻やのどの症状が長引く際には注意が必要です。
糖尿病や甲状腺疾患などの基礎疾患をお持ちの方は、花粉症の症状であっても自己判断せず、総合的な評価ができる医療機関での受診をおすすめします。
当院では全身状態を踏まえたうえで、治療を行っております。お気軽に当院の花粉症外来にご相談ください。
近年増加している好酸球性副鼻腔炎は、好中球ではなく好酸球(アレルギー反応に関わる白血球)が主体となる難治性の副鼻腔炎です。
アレルギー体質・気管支喘息・アスピリン不耐症を持つ方に多く、両側の鼻腔に多発性の鼻茸(ポリープ)が形成されます。2015年に国の難病指定を受けており(参照:難病情報センター「好酸球性副鼻腔炎」)、通常の抗菌薬治療への反応が乏しいことが特徴です。
花粉症+アレルギー体質の方で繰り返す副鼻腔炎は、この疾患の可能性も視野に入れる必要があります。
花粉症だけでも重症化することにより、私生活や仕事のパフォーマンスに支障をきたします。それ以上に、黄色い鼻水が2〜3日以上続く場合は、花粉症の薬でのセルフケアではなく医療機関の受診を検討してください。特に顔面の痛み・発熱・においの消失・基礎疾患(糖尿病等)がある方は早急な受診が必要です。
以下の症状が1つでもある場合は特に早急に受診してください
急性副鼻腔炎は、発症から4週間以内の状態を指します。この段階であれば、適切な抗菌薬治療により改善が期待できます。しかし、治療が遅れたり、症状を放置したりすると炎症が長引き、慢性化することがあります。
慢性副鼻腔炎は3か月以上症状が続く状態で、炎症が固定化してしまうため、内服薬や点鼻薬だけでは十分に改善しないケースもあります。その場合には、内視鏡手術などの外科的治療が必要になることもあります。
副鼻腔炎は放置しつづけると、治療の選択肢が狭まる可能性があります。早い段階で適切に対処することが、負担の少ない治療につながります。

妊娠中・授乳中の方は使用できる薬剤が大幅に限られるため、黄色い鼻水が続く場合でも市販薬で対処しようとせず、必ずかかりつけ医または専門医に相談してください。
鼻噴霧型ステロイド薬は局所作用が主体で全身吸収が少ないとされ、妊娠中でも使用を検討できる場合がありますが(個人の状態による)、必ず医師の判断のもとで使用してください。
妊娠中の体調変化とアレルギー症状の関係が心配な方は、当院の婦人科外来にもご相談いただけます。
「花粉が終われば自然に治る」と考えている人も少なくありません。
しかし、副鼻腔炎を放置すると、慢性化による難治性副鼻腔炎・嗅覚障害の固定・中耳炎・下気道感染症・睡眠障害(いびき・無呼吸)など、日常生活の質(QOL)に大きく影響する合併症が起きる可能性があります。
急性期に適切な治療を行わないと、副鼻腔の粘膜が肥厚・変性し、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)へ悪化します。さらに好酸球性副鼻腔炎(難病)に発展するリスクもあります。慢性化するほど治療期間が長くなり、最終的に手術が必要になる場合もあります。
副鼻腔炎による嗅覚障害は早期に治療すれば改善が期待できます。
しかし、長期間放置すると嗅神経そのものがダメージを受け、永続的な嗅覚障害になる可能性があります。においがわからないと味覚にも影響し、食事の楽しみ・QOLが著しく低下します。
また、ガス漏れや食品の腐敗臭に気づけないなど、安全面のリスクも生じます。
頭重感・鼻づまりによる口呼吸・後鼻漏による慢性的な咳は、集中力・作業効率の低下を引き起こします。また睡眠中の鼻づまりが悪化すると睡眠の質が下がり、日中の眠気や疲労感が増します。
副鼻腔炎を放置している方の多くが「なんとなく頭が重い」「集中できない」という症状を抱えています。
副鼻腔と鼻腔・咽頭・耳管・気管支はつながっているため、副鼻腔の炎症や細菌が隣接部位へ広がることがあります。
特に子どもでは滲出性中耳炎を合併しやすく、難聴・学習障害につながる場合があります。後鼻漏による慢性的な気道刺激が気管支炎・肺炎の原因になることもあります。
当院では花粉症外来をはじめ内科・内分泌科など総合クリニックとしてあなたの健康を支えます。身体に異変を感じた場合はお気軽にご相談ください。花粉症・副鼻腔炎でお悩みの方に向け、当院の特徴と選ばれる理由をご説明します。
花粉症・副鼻腔炎は「鼻だけの病気」ではありません。当院では糖尿病・内分泌・アレルギーを専門とする院長が、血糖コントロール・甲状腺機能・免疫状態を総合的に評価した上で治療方針を決定します。基礎疾患をお持ちの方に特に適した診療体制です。
スギ花粉・ダニアレルギーの根本的な体質改善を目指す舌下免疫療法を実施しています。「毎年同じことの繰り返しをやめたい」という方にご相談いただけます(※効果には個人差があります)。
東急田園都市線・東急世田谷線「自由が丘駅」より徒歩圏内。世田谷区・目黒区・渋谷区からも通いやすい立地で、自由が丘・奥沢エリアからも電車でアクセスしやすい環境です。地域の皆さまの健康を守ることを使命としています。
お仕事帰り・朝の症状がひどいときでも、スマートフォンから24時間WEB予約が可能です。
診察でよく寄せられる質問、および本文を補完する内容をQ&A形式でまとめました。
花粉症の薬(抗ヒスタミン薬・鼻噴霧ステロイド等)はアレルギー反応を抑える薬であり、細菌感染による副鼻腔炎には直接の効果がありません。
花粉症の薬を服用中でも副鼻腔炎は発症します。薬が効かないと感じたときは副鼻腔炎の合併を疑い、医療機関で抗菌薬などの追加治療が必要か確認することをお勧めします。
はい、発熱がなくても副鼻腔炎は起きます。
慢性副鼻腔炎では発熱を伴わないケースが多く、主な症状は黄色い粘り気のある鼻水・後鼻漏・鼻づまり・嗅覚障害・頭重感です。
発熱の有無だけで副鼻腔炎を否定することはできません。
市販の点鼻薬(オキシメタゾリン・ナファゾリン等の血管収縮薬配合)は鼻づまりを一時的に解消しますが、5〜7日以上の連続使用で「薬剤性鼻炎(リバウンド鼻炎)」を引き起こすリスクがあります。
また細菌感染による副鼻腔炎には根本的な治療効果はありません。鼻づまりが続く場合は処方薬への切り替えを医師に相談することをお勧めします。
同じ病気の別称です。「副鼻腔炎」が医学的な正式名称で、「蓄膿症」は副鼻腔に膿が溜まるという症状から生まれた俗称です。
現在の医学では副鼻腔炎という名称が使われますが、必ずしも膿(細菌性分泌物)が主体でない好酸球性副鼻腔炎のような難治性タイプも含まれます。
あります。子どもは耳管が短く水平に近いため、副鼻腔の分泌物が耳管を通じて中耳に流れやすく、滲出性中耳炎を合併しやすい傾向があります。
鼻水が黄色く、耳を痛がる・聞こえにくそうにする・呼びかけへの反応が鈍いと感じたら、耳鼻科受診をお勧めします。
血糖コントロール不良の糖尿病患者さんは好中球・マクロファージなどの免疫細胞の機能が低下し、細菌感染への抵抗力が低下します。
そのため副鼻腔炎に移行しやすく、重症化・遷延化しやすい傾向があります。花粉症治療と並行して血糖コントロールを意識することが、副鼻腔炎の予防・改善にも重要です。
【参考文献・引用元】
環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
日本鼻科学会
「急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年版(改訂版)」
日本アレルギー学会「アレルギー総合ガイドライン2022」
https://www.jsa.gr.jp/
難病情報センター「好酸球性副鼻腔炎」
https://www.nanbyou.or.jp/entry/4686
厚生労働省「難病情報センター」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000084783.html
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(診療ガイドライン)
https://www.jibika.or.jp/
国立感染症研究所「感染症情報」
https://www.niid.go.jp/