幹細胞療法③　幹細胞培養上澄液とエクソソームの違い

②からの続きです

先日簡単に書いてみた

幹細胞培養上澄液とエクソソームの違いについて

もう少し詳しく説明していきますね。

まず、幹細胞培養上澄液とは

幹細胞を培養した後に液体中に含まれる成分のことです。

培養中の細胞が成長する過程で放出される成分や

細胞自身が放出する成分が含まれています。

この中には

・細胞外胞やタンパク質

・ヒアルロン酸

・糖類、アミノ酸、ビタミン、ミネラル

などが含まれます。

この液体には

細胞そのものも含まれるため、単に幹細胞の栄養源としてだけではなく

幹細胞自体の治療効果が期待できる成分も含まれます。

一方、エクソソームは、

細胞が放出する小さな小胞体のことです。

細胞内の膜が包み込んでできた小さな袋で

中にはタンパク質やRNA、小分子のシグナル分子などが含まれます。

エクソソームは細胞外に放出され、周囲の細胞との相互作用や、

免疫応答に関与することが知られています。

幹細胞培養上澄液とエクソソームの違いは

放出される成分の種類や含有量にあります。

幹細胞培養上澄液には、細胞そのものが含まれるため、

幹細胞自体の治療効果が期待できます。

一方、エクソソームは小さな小胞体であり

主に細胞間の情報伝達に関与することが知られています。

ただし、最近では

エクソソーム自体にも幹細胞と同様に治療効果が期待できることが分かってきています。

エクソソームは小さいため、細胞外に放出された後も

身体のさまざまな部位に到達しやすく、治療効果が持続する可能性があります。

また、エクソソームは細胞そのものが含まれないため

幹細胞治療のリスクを回避することができます。

ここで纏めてみますね

幹細胞培養上澄液とエクソソームの違いについて

・幹細胞培養上澄液とは、培養中の幹細胞から取り出した培養上清液のことで、幹細胞から分泌される様々な成分が含まれています。

・一方、エクソソームとは、細胞から分泌される小さな小胞体のことで、細胞外に放出された後、細胞外に存在する細胞や組織に影響を与える機能を持っています。

・幹細胞培養上澄液には、エクソソーム以外にも、様々な成分が含まれているため、効果の違いがあります。
・一方、エクソソームは、幹細胞の中でも、特に幹細胞から分泌される成分の中でも重要な役割を果たしており、様々な効果が期待されています。

このように、幹細胞培養上澄液とエクソソームは似たようなものではありますが

成分や機能に違いがあるため、効果も異なってきます。

幹細胞治療や再生医療の分野で、どちらか一方または両方を使用することがあります。

当院で行っている、幹細胞エクソソーム療法は

https://www.setagaya-dm.clinic/treatment/beauty/exosome/

このエクソソームと、幹細胞培養上澄液が含まれる

ヒト幹細胞由来エクソソーム含有培養上澄液になります。

歯髄・骨髄・脂肪・臍帯血と４つのヒト幹細胞由来エクソソーム含有の複合体になりますので

多くのサイトカイン、エクソソーム、マイクロRNAが含まれています。

では、次は気になるどんな効果があるのかな？

という内容に入っていきたいと思います。

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