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2026/01/24

妊娠糖尿病は「体質だから仕方ない」と思われがちです。
しかし、実際には“なりやすさ”が 妊娠前の健診結果や過去の妊娠歴、現在の妊娠経過 に表れやすいです。たとえば、妊娠前に血糖やHbA1cを指摘された経験がある方、過去の妊娠で巨大児出産などの経験がある方は、妊娠中の血糖異常が見つかりやすくなります。
また、妊娠糖尿病は妊娠初期に必ず分かるとは限らず、妊娠が進むにつれて血糖が上がりやすくなるため 妊娠中期(24〜28週)にもう一度検査で確認する ことが重要とされています。
この記事では、食事や運動の工夫ではなく、どんな人が要注意なのか?いつ注意が必要なのか?を、健診の流れに沿って整理します。
不安を感じずに妊娠期間を過ごすために、事前にリスクを“見える化”して確認していきましょう。
参考記事: 妊娠糖尿病にひっかりやすくなる生活習慣や日常生活の注意点

妊娠中の健診で血糖値の検査を受け、「妊娠糖尿病」という言葉を初めて聞いたという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、妊娠糖尿病は決して珍しい病気ではなく、妊娠という身体の変化に伴って誰にでも起こり得る状態です。ここでは、妊娠糖尿病の基本となる血糖値の変化と診断基準、母子への影響について、わかりやすく整理します。
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて確認される血糖値の異常を指し、妊娠前から糖尿病があった場合とは区別されます。
妊娠が進むと、胎盤から分泌されるホルモンの影響によりインスリンの働きが弱まり、血糖値が上がりやすくなります。
この変化は赤ちゃんに十分な栄養を届けるための生理的な反応でもありますが、血糖が過剰に高くなると、母体では妊娠高血圧症候群や分娩時の合併症リスクが高まることがあります。
また、胎児側では巨大児、出生直後の低血糖、分娩時のトラブルなどにつながる可能性があるため、妊娠糖尿病は早期発見と適切な管理が安全な出産の為には大切とされています。
妊娠糖尿病の診断には、75g経口ブドウ糖負荷試験(75g OGTT)が用いられます。
日本の診断基準では、空腹時血糖値92mg/dL以上、1時間値180mg/dL以上、2時間値153mg/dL以上のうち、いずれか1項目でも基準を超えた場合に妊娠糖尿病と診断されます。
この基準は、母体や胎児の合併症リスクが増加し始める血糖レベルをもとに設定されており、軽度の血糖上昇では必要以上に不安に思う必要はありません。
参考記事: 妊娠糖尿病?その症状チェックリストと母子に与える影響

妊娠糖尿病の発症リスクは、日々の食事や運動だけで単純に説明できるものではありません。
実際には、妊娠前の健診結果やこれまでの妊娠・出産の経過、現在の妊娠中にみられる身体の変化など、本人ではコントロールしにくい背景要因が関与しているケースも多くあります。
実際、妊娠糖尿病と診断された方の中には、「食事には気をつけていた」「体重管理も問題なかった」という方も多く含まれます。
ここでは、すでに解説している生活習慣の話から一歩踏み込み、妊婦健診や既往歴の視点から「妊娠糖尿病になりやすい女性の特徴」を6つ解説いたします。
前の妊娠で赤ちゃんが大きめ、いわゆる巨大児であった場合、当時は妊娠糖尿病と診断されていなくても、妊娠中に血糖値が上がりやすい状態であった可能性があります。
母体の血糖が高い状態が続くと、胎盤を通じて胎児にも多くのブドウ糖が供給され、胎児のインスリン分泌が活発になり、その結果として体重増加が促進されます。
もちろん、赤ちゃんが大きくなる要因は在胎週数や遺伝、体格など多岐にわたります。しかし、巨大児は、母体側の糖代謝異常を示唆する間接的なサインのひとつとも考えられています。
前回の妊娠で巨大児を出産したという女性は、次の妊娠における血糖値をより慎重に確認することをおすすめします。妊婦健診では、過去の出産歴がある場合、出来るだけ正確に伝えるようにしましょう。
原因が明確でない流産や早産、周産期死亡の既往は、妊娠糖尿病にかかるリスクがあると考えられます。
すべてが血糖異常によるものとは限りませんが、妊娠中の代謝異常や胎盤機能の変化が妊娠経過に影響を与えることがあるため、妊娠歴全体を丁寧に振り返ることが求められます。
妊娠糖尿病は自覚症状が乏しく、本人が「特に異常はなかった」と感じていても、見逃されていた可能性が否定できません。
過去の妊娠で説明のつかない経過があった場合、今回の妊娠では初期から血糖値を定期的に測ることで、同様のリスクを早期に把握し、適切な管理につなげることができます。
妊娠中、母体の血糖は胎児の重要なエネルギー源となりますが、一時的な血糖低下が起きたからといって、直ちに胎児の発育に影響が出ることは通常ありません。
胎盤には栄養供給を調整する働きがあり、短時間の低血糖であれば影響は最小限に抑えられます。
ただし、次のような状態が慢性的に続く場合は注意が必要です。
これらの状況では、胎児へのブドウ糖供給が不十分となり、胎児発育不全のリスクが高まる可能性があります。
妊娠高血圧症候群(HDP)や高血圧傾向を指摘された経験がある場合、妊娠糖尿病のリスクが高まるとされています。
これらの状態は、血管の反応性や代謝機能の変化と関連しており、妊娠中の全身的な代謝異常の一部として考えられることが多いです。
妊娠糖尿病は血糖値だけの疾患のように見えますが、実際には血圧、体液バランス、胎盤機能などと相互に影響し合っています。
そのため、血圧異常を指摘されたことがある方では、血糖評価も含めて妊娠経過をより慎重にみていきましょう。
妊娠中に尿糖が検出されること自体は珍しくなく、腎臓の働きが変化することで一時的に出る事もあります。
そのため、尿糖が1回出ただけで妊娠糖尿病と診断されるわけではありません。
ただし、尿糖が強く出る場合や、複数回にわたって繰り返し検出される場合には注意が必要です。こうした所見は、血糖値が一過性に高くなっている、あるいは血糖の変動が大きくなっている可能性を示唆します。
「尿糖が出た=異常」と短絡的に考えるのではなく、「尿糖が続く場合は血糖をより詳しく確認する」という視点です。健診結果をもとに早めに医師へ相談することをおすすめします。
羊水過多は、胎児の状態や胎盤機能、母体側の代謝異常など、さまざまな要因で起こります。
その中のひとつとして、妊娠糖尿病が関連することがあります。
母体の血糖が高い状態が続くと、胎児の尿量が増加し、結果として羊水量が増えると考えられています。ただし、羊水過多が必ず妊娠糖尿病を意味するわけではありません。
羊水量は自覚症状として現れにくいため、超音波検査で指摘された場合には、妊娠週数や他の検査結果とあわせて総合的に診察いたします。
双子などの多胎妊娠では、妊娠に伴う体内変化の負荷が単胎妊娠とは異なり、妊娠糖尿病のリスクが高まるとされています。
胎盤由来ホルモンの分泌量が多くなることなどが要因にあり、インスリン抵抗性がより強く現れる場合があります。
これは妊婦さん自身の生活習慣や努力とは無関係であり、「多胎妊娠という状況そのもの」がリスクを高めるものです。そのため、多胎妊娠では血糖値が健診の中でより重要な数値の1つになります。
妊娠糖尿病は、妊娠中であればいつでも起こり得るものです。
臨床的には妊娠中期に発見される事例が最も多いです。これは妊娠の進行に伴って、体内のホルモン環境や代謝の状態が段階的に変化していくためです。
妊娠初期・中期・後期では血糖値の意味合いが異なり、それぞれの時期で「何を確認する検査なのか」という目的も変わってきます。
妊娠糖尿病を正しく理解するためには、「いつの検査で、何を見ているのか」を解説します。

妊娠初期に行われる血糖検査の主な目的は、妊娠によって新たに血糖異常が起きているかどうかというよりも、妊娠前から存在していた隠れ糖尿病や糖代謝異常がないかを確認することにあります。
妊娠初期は、まだ胎盤ホルモンの影響が比較的弱く、妊娠そのものによるインスリン抵抗性はそれほど強くありません。
そのため、この時期に高血糖が認められる場合は、妊娠をきっかけに初めて見つかった「既存の糖尿病」である可能性も考慮されます。
妊娠初期の検査は、今後の妊娠経過を安全に管理するための“基準点”として重要な意味を持っており、この段階で異常がなかったかどうかが、その後の評価にも影響します。

妊娠糖尿病が最も発見されやすいのが、妊娠中期、特に24〜28週ごろです。
この時期になると、胎盤から分泌されるホルモンの量が増え、インスリンの働きを妨げる作用が強くなります。その結果、妊娠前や妊娠初期には問題なかった方でも、血糖値が上がりやすくなります。
この変化は妊娠に伴う生理的な現象であり、特定のリスク因子がない方でも起こり得るため、日本のガイドラインでは原則としてすべての妊婦がこの時期に再度スクリーニングを受けることが推奨されています。
妊娠中期の検査は「妊娠によるインスリン抵抗性が最大化し始める時期に、血糖コントロールが保たれているか」を確認するための重要なチェックポイントです。

妊娠初期や中期の検査で異常がなかった場合でも、その後の妊娠経過の中で遅れて血糖異常が出現する遅発例が存在します。
妊娠後期に向かって胎盤ホルモンの影響がさらに強まったり、体重増加や胎児の成長に伴う代謝負荷が増したりすることで、血糖のコントロールが崩れることがあるためです。
このため、「一度検査で問題なかったから安心」と油断せずに、妊娠後期に入ってからの健診データや超音波所見、尿検査なども含めて、総合的に経過を見ていきましょう。
遅発例は決して多くはありませんが、存在する以上、医師が必要と判断した場合には追加の診察や治療が行われることがあります。
これは過剰な検査ではなく、母体と赤ちゃんの安全を守るための予防的な判断といえます。

血糖値が高いと指摘された方や、妊娠糖尿病と診断された場合は、できるだけ早い段階で治療と出産に向けた血糖管理を行うことが大切です。
妊娠中の高血糖状態が続くと、胎児の過成長(巨大児)や分娩時の合併症、新生児低血糖などのリスクが高まります。血糖値を適切にコントロールすることで、これらのリスクは十分に軽減することが可能です。
世田谷内科・糖尿病総合クリニックでは、妊娠週数や生活状況に応じた食事・生活指導を含めた血糖管理を行っています。
必要に応じて治療方針を見直しながら、無理のない形で妊娠期間を安心して過ごせるようサポートいたします。
血糖値や妊娠糖尿病について不安や疑問がある方は、お気軽にご相談ください。

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