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幹細胞培養上澄液とエクソソームの違いとは?

 

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幹細胞培養上澄液とエクソソームの違いとは?

今回は「幹細胞培養上澄液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)」と「エクソソーム」の違いについて、できるだけやさしく説明していきますね。

ちょっと細胞レベルのむずかしい話になりますので、もし「???」となってしまったら、ぜひ3回くらい読み返してみてください(^^)

幹細胞培養上澄液とは?

まずは「幹細胞培養上澄液」についてお話しますね。

幹細胞培養上澄液とは、幹細胞を実験室で「培養(ばいよう)」するときにできる液体のことです。幹細胞は、体の中にある特別な細胞で、「いろんな種類の細胞に変わる」ことができる能力をもっています。

この幹細胞を人工的に育てるときには、「培地(ばいち)」と呼ばれる栄養たっぷりの液体の中で育てていきます。

幹細胞はこの中で成長しながら、さまざまな有効な物質(成長因子やサイトカインなど)を出しています。

そうして幹細胞を取り除いたあと、残った液体の上澄み部分を「幹細胞培養上澄液」と呼びます。

簡単にいうと…
幹細胞培養上澄液=幹細胞が育つときに出した「細胞の恵み」がたっぷり詰まった液体です。

 

幹細胞培養上澄液には、次のような成分が含まれています。

  • 成長因子(細胞を元気にする指令役)
  • サイトカイン(炎症を抑えたり免疫を整えたりする物質)
  • ホルモン様物質(細胞の働きを調節する)
  • エクソソーム(細胞から分泌される微小な袋)

このように、幹細胞培養上澄液はまさに「細胞のスープ」ともいえる存在で、細胞を修復したり、若返らせたりする効果が期待されています。

エクソソームとは?

次に、「エクソソーム」についても見ていきましょう。

エクソソームとは、細胞から外に分泌される「とても小さな袋(ふくろ)」のことです。専門用語では「細胞外小胞(さいぼうがいしょうほう)」とも呼ばれています。

細胞の中でつくられた小さな袋が、細胞膜を通り抜けて外に放出されるとき、その袋の中には細胞内で作られた「メッセージ」がぎゅっと詰まっています。

エクソソームの中には、次のような成分が入っています。

  • タンパク質(細胞の材料やスイッチになる)
  • mRNA・miRNA(遺伝情報を伝える)
  • 脂質(細胞膜を作る材料)
簡単にいうと…
エクソソーム=細胞から外に送られる「メッセージ入りの小包」です。

 

エクソソームは、他の細胞に「こうやって動いてね」と命令を送ったり、傷ついた細胞を修復するように指示を出したりする役割を持っています。

サイズは30〜150ナノメートル(1ナノメートルは1メートルの10億分の1)という極小サイズ。目には見えませんが、電子顕微鏡で見ると小さな粒のように見えます。

 

幹細胞培養上澄液とエクソソームの違いをわかりやすく比較

ここで、「幹細胞培養上澄液」と「エクソソーム」の違いを整理してみますね。

項目幹細胞培養上澄液エクソソーム
正体幹細胞を培養したあとに残る液体細胞から外に分泌される小さな袋
含まれるもの成長因子・サイトカイン・ホルモン・エクソソームなどたんぱく質・RNA・脂質など情報伝達分子
役割細胞の修復・増殖・炎症抑制など幅広い他の細胞にメッセージを伝える
大きさ液体全体(いろんな大きさの成分が混在)30〜150ナノメートル(極小)
抽出の難易度幹細胞を取り除くだけなので比較的やさしい超遠心分離など専門機器が必要
応用分野美容・再生医療・組織修復遺伝子治療・薬剤送達・免疫調節

イメージでいうと、

  • 幹細胞培養上澄液 = いろんな成分が溶けた「細胞のスープ」
  • エクソソーム = そのスープの中に入っている「メッセージ入りの小さな粒」

…と考えるとわかりやすいかもしれません(^^)

幹細胞培養上澄液とエクソソームはどちらが優れている?

どちらが「上」かというより、目的によって使い分けるのが大切です。

幹細胞培養上澄液は、いろんな有効成分をまとめて取り込めるので、細胞を元気にしたり組織を修復したりする「総合的な効果」が期待されます。

一方、エクソソームは特定の情報を伝える「メッセージ機能」に優れていて、よりピンポイントに細胞を動かすことができます。

また、幹細胞培養上澄液は作るのが比較的やさしくコストも低めですが、エクソソームを純度高く取り出すには専門的な装置や技術が必要です。

幹細胞培養上澄液とエクソソームの安全性の違い

どちらも「幹細胞そのもの」を移植するわけではないので、がん化などのリスクは低いとされています。
ただし、それぞれ少し性質が違います。

  • 幹細胞培養上澄液: いろんな成分が混ざっているため、製造や管理がしっかりしていないと不純物が混ざる可能性があります。
  • エクソソーム: 成分が小さくて細胞そのものを含まないため、免疫反応や拒絶のリスクがさらに低いと考えられています。

いずれにしても、「きちんとした医療機関」「安全な製剤」を選ぶことがとても大切です。

幹細胞培養上澄液とエクソソームの違い

・幹細胞培養上澄液は、幹細胞を育てるときにできる栄養たっぷりの液体
・エクソソームは、細胞から外に送られるメッセージ入りの極小粒

幹細胞培養上澄液にはエクソソームも含まれていますが、
それぞれ別のものと考えてOKです。

 

どちらも再生医療や美容分野で注目されていて、今後さらに研究が進むことで、ますます活用されていくと考えられています。

少しむずかしい内容でしたが、なんとなくイメージできたでしょうか?(^^)

もしまだピンと来なければ、ぜひ何度か読み返してみてくださいね。

当院で行っている、幹細胞エクソソーム療法は

https://www.setagaya-dm.clinic/treatment/beauty/exosome/

 

このエクソソームと、幹細胞培養上澄液が含まれる

ヒト幹細胞由来エクソソーム含有培養上澄液になります。

歯髄・骨髄・脂肪・臍帯血と4つのヒト幹細胞由来エクソソーム含有の複合体になりますので

多くのサイトカイン、エクソソーム、マイクロRNAが含まれています。

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